sail hayabusa

千葉県 浦安にて活動中

第1回 DHYR

2012-04-30 14:35:35 | レース <ログ・写真編>
こんにちは。今回のブログも
新人ヘルムスのNがお送りします。


サンルートホテルでの豪華レセプションパーティーで始まった
第一回スバルザカップDHYR。
レース当日は朝7時に浦安に集合。

7時半には準備を終え、浦安マリーナを出艇。
9時15分スタート予定であり、スタートが浦安灯標付近なので
かなり余裕があったが、一番に海に出た。



通常6人で乗っている艇を
2名で操るため、レース海面に行き、
少し早めにセールアップし動作確認。

東の風で3ノット前後の微風。
天気は晴れだが、海上はもやが出ており、
視界は5マイル程度。
風が弱いため、灯標より沖に1マイルほど出た位置にスタートラインが設定された。

スタートはレーティング順にAクラス33艇、
Bクラス40艇に分けられており、ハヤブサはBクラス。

スタートからのマーク位置が180度前後、
ポートのアビームでのスタートとなった。

ダブルハンドでワッチが聞かず、
細かいマニューバリングもできないため
混雑しているアウターを避けて
本部船側1/4くらいからスタート。

はじめは4ノット程度でアビーム帆走。
軽いハヤブサはフレッシュエアをつかんで快走。
見ていると、半分程度の艇がスピンやジェネカーを展開していたが、
微風下であり、かつ若干上り目のアビームだったためライトのジブで走る。

この選択が奏功し、スタート30分程度で
後続を大きく離し、15分前にスタートしたAクラスの最終艇に追いつく。

風はどんどん弱くなり、波で少し揺れるような感じだったため、
クルーにコクピット内に入ってもらい、
ヘルムスも下デッキに座り、ヒールをつけてメインセールをはらませる。

マークが見えないため、コンパスとAクラスの先頭集団を頼りにコースを取るが、
少しでも気を抜くとウェザーヘルムで上を向いてしまうため
スピードをとめない範囲で175度~180度に保つように走る。

スタート1時間程度で一度無風となり、
南に向くかと予想していた風がなんと180度回り、
西風にシフトする。

比較的西側の海面にいたので、ここでもAクラスの艇を数艇抜く。

西風で安定してきた際に、スピンの展開が送れて
若干ロスするが、Bクラスの後続艇に5分程度の差を付けて回航マークへ。

Aクラスの先頭集団が折り返していく中
浦安の艇に手を振りつつアプローチする。
Aクラスでは、CAVOK艇、Varoom艇、ツパマロス艇が上位で回航していた。

風が北西に変わっていたため、余裕を持ってスピンダウンし、
Aクラスの中位くらいでマーク回航。

レース後に運営艇に乗っていた方に聞いたところ、
微風によりBクラスはコース短縮を検討していたところ、
Bクラスのハヤブサが予想しなかった時間で回航したため
非常に驚いたとのことだった。


回航後は針路を355度~5度程度に取り、
ブローを取りに上っていく大型艇のブランケットに入らないよう
最短距離を落として走る。

2レグははじめは緩めのポートクローズだったが、
だんだんと風が後ろにまわり、クォーターからランで帆走。

Bクラス2位の艇が5分程度の差だったが、
ランニングでかつ風が7ノット程度で安定してきたため
少しずつ差が埋まってくる。

コース上に停泊している大型船舶に対してどこを通過するのか、
コース上を横切る大型船舶をいかに避けつつコースを取るのかが
勝負のポイントとなる。

2位の艇とは3分程度の差をキープできていたので、
クルーのYさんと、「Sオーナー喜びますね!」と話しつつ
フィニッシュは本部船側へアプローチ。


勝利を確信してフィニッシュラインを本部船真横で通過し、
フィニッシュホーンを聞く。

思わずガッツポーズしようとした際に、
レース委員長のSオーナーがよく通る声で

「5パーセント5パーセントだよ!」

思わずYさんと顔を見合わせる。

どうやら、スタートがリコールだったらしい。
ティファニーの優勝カップは幻となってしまった。


二人で肩を落としつつ浦安マリーナへと向かう。


考えてみると、レース当日は満潮朝8時前、
ずっと引き潮の中でのスタートだったのだ。

本部船も風向が東だったが、
船首が北を向いていた。

気づいてはいたものの、スタート時にまったく意識できていなかった。
甘さが出てしまったのだ。

本部船からみると、スタート時は非常に潮が強く
すごい勢いで押されていたらしい。
結局6艇がリコールだった。

今回は5%のタイムペナルティで済んだが、
これが通常のマーク回りのレースでは失格だ。

レース時間は3時間40分弱だったので、11分のペナルティ。


マリーナへ戻って解装し、着替えを済ませて
夢の島マリーナへ移動。

前日のパーティとは雰囲気が違い、
皆様ビール片手にアットホームな閉会式。

なんとハヤブサはBクラス3位入賞!

リコールだったがちゃっかりクリスタルの盾と
副賞としてsail racingのポロシャツをGET。



今回のDHYRでは、Aクラスに優勝がツパマロス艇、
2位がVaroom Roadstar艇、
Bクラス優勝がマニジュ艇、3位がハヤブサと
浦安勢が表彰を独占していた。


第一回の優勝は逃してしまったが、
レセプションからレース運営、表彰式まで
非常に楽しいレースだった。

運営頂いた皆様に感謝である。


今回はスタートで失敗してしまったが、
6月の関東選手権、夏のスバルザカップに向けて
非常にいいレースができたと思う。

スタートの失敗は繰り返さないようにして
次は優勝したい。

第1回 DHYRウェルカムパーティ

2012-04-28 23:18:25 | レース <ログ・写真編>
本日のブログは、メンバーのYが書きます。
今日4月28日は、第1回東京湾 スバルザ・ダブルハンドヨットレースの艇長会議とウェルカムパーティ。
73艇参加のこの大会、改めて多くの方々のご尽力で実現していることを知り、感謝するばかりです。




パーティで乾杯したシャンパンは、ドンペリとならぶ逸品とか。
明日のレースの優勝艇に贈られるティファニー提供のカップも実に魅力的です。
Aクラス、Bクラスいずれの艇がGETするのでしょうか?
楽しみです。






大いに盛り上がったパーティが終わり舞浜駅に着たらディズニーランドの花火でまたまた大盛り上がり。
さあ、明日はがんばるぞ!

TYCスプリングレガッタ

2012-04-23 22:13:48 | レース <ログ・写真編>
4月15日(日)

前日の雨で遅かった桜もすっかり終わって、
春らしい陽気の中、TYCの第2戦に参戦してきました。

今回も新人ヘルムスのNがお送りします。

===============

マリーナに到着した際は
もうすこし吹いているかと思ったが、
6ノット前後の風。晴れ。

少し迷ったものの、ジブはライトをセッティングして
スタートラインへ。

絶好調のスタートだったゼネリコの後、
真ん中やや上よりスタート。
しかし、大型艇が上にいたため、すぐに突破されてしまい
タックを返して右海面に。

先行スタートしていたクラスを見てコースを取る。
左海面のスピードがなく、
ブローが右だったため、右海面中心に走る。
スタート後すぐ右だった艇のリーバウの位置で右からアプローチ。
1回きざみのタックを入れて上マークへ。

風がまだ右だったので、上で即ジャイブ。
しかし、ブローが左に回っていたことと、
落としすぎていたこともあり、フリーはあまり良くなかった。

2上は前半左、後半は右海面。
このあたりから他艇を意識しだす。

若干風もあがり、ライトではオーバーパワーになりだす。
少し上らせて逃がすも、ジブのドラフトが深く
エントリー角が取れず走りづらかった。

しかしコースは当たっていたようで、
左海面を使っていたツパマロス艇とボーンフリー艇に追いついた。

先ほどのコースよりも右シフトが大きく、
かつツパ艇とボーン艇がノンジャイブだったため
再度マーク回航後即ジャイブ。
うまいことマークを向いて一本コースへ。

前のフリーレグで落としすぎていたため
マストトップの風見を見つつデットランにならないようにラン。

左海面に行った2艇がオーバーセールだったようで
はじめは先行。しかし、フリー終盤で上らせすぎた影響が出て
ジャイブを2回。ツパ艇が4艇身先行。ボーンフリー艇が1艇身先行。

下マークで外からインをつくコースを取ろうとしたが、
ボーンフリー艇がスピンカットトラブルでオーバーセール。

最後のクローズレグはボーンフリー艇を抑えつつ
ロングコースのスターボードタックを帆走。
ツパ艇とはおそらく2分半程度でフィニッシュ。

結果は約100秒差の1位。
80分のレースで1分半の差だから油断はできない。


今回もなかなか勉強になるレースだった。
特にスタートとカバーリング。

先代ヘルムスの記事にもあったが、
同一クラスで走るディンギーと同じ感覚では勝負はできない。

・スタートは大型艇を上に置かない。
・下のフリースペースをうまくつくり、走ってスタートする。
 遅くとも1分前からは船を止めない。
・カバーのタックをする際も、艇速の違いを認識して、
 リーバウタックはタイトに行う。難しい場合はかわして上でタックする。

小さい艇だからこそできるマニューバリング等もあるかとは思うが
それはおいおい覚えていこう。


次は今週末、ダブルハンドヨットレース。
午前中のスタートではフリーでのスタートとなりそうだ。
動作も含め今からイメージを作っておこう。

現役を続けるということ

2012-04-22 21:08:19 | 福岡修行中
福岡の小戸サンライズセーリングクラブに入会し、ディンギーの修行中であることは、先日報告したとおりである。そこで知り合った70代の現役セイラーの方とゆっくりお話する機会があった。

お話を伺うと何と現役の全日本セイラーである。A級ディンギーの全日本タイトルを2004年以降3回も獲ったという。よくよく伺うと艇も自作。セイルも自作である。何でかと尋ねると、自分のイメージをデザイナーやメーカーにうまく説明しきらんからとおっしゃる。工具からミシンから一揃えお持ちだというから驚きだ。


私にとってのヨットレースのバイブルである名著[旺文社スポーツ教室ヨット競技]にも勝つための10項目の一つに"自分で艇を作ってみよ"との記述があるが、本当に全部自分で作っておられる方にはじめてあった。

そんなトップセイラーであり、自艇を所有している人が、なんでディンギー主体のヨットクラブに入会されているのだろうか?

"スピネーカーとトラピーズを教えてもらいたいからだよ!"と屈託のない笑顔でおしゃるのだ。ヨットの幅を拡げ、80歳でもう一度A級ディンギー全日本タイトルを獲ることが目下の課題だそうだ。今度ご一緒させていただくことになった。

先輩に負けないように私もしっかり基本から修行していきたい。


福岡より

2012-04-16 21:37:44 | 福岡修行中
今シーズン連戦連勝の新隼チームの活躍ですっかり過去の人となった先代ヘルムより近況報告。

福岡に単身赴任して2週間が経過。週末は福岡市立ヨットハーバーに通っている。
地元のディンギー主体のセイリングクラブに入会しディンギーの修行を開始したところだ。新入会員としての保険手続きの関係でこの2週間はディンギーを借りられなかったので、もっぱらレスキュー艇の運転手とレース運営に携わった。

クラブの方が私の写真を撮ってくれた。


心底セイリングが好きなんだと感じる。
こんなに嬉しそうにP旗を掲げている人を私は今まで見たことがない。

TBC第2戦

2012-04-09 19:37:27 | レース <戦術編>
皆様初めまして。

初めての投稿となります。
チームhayabusa新人ヘルムスのN島です。

福岡小戸でディンギー修行中のキャプテンの代理として
ブログ投稿してみます。

今後できれば若手メンバー含め持ち回りで
当ブログの更新をやっていきたいと思います。
(でいいでしょうか?皆様)


さて、4/8(日)TBC第二戦のレポート。


天気は快晴、2~5ノットの風の中、
11艇で2レース実施。

当日は、メンバーT田さんの後輩のS原さんも参加し、
なんと6名中5名が20代というチーム編成に。
急遽ポジションを組みなおし、
海上でタッキング、スピンのアップダウンの動作確認後レースへ。


1レース目は、微風の下有利スタートの中混戦を避けて
真ん中やや下よりスタート。
スタート後即タックし、フリーと全体が左海面に進む中
数艇の前を切って上並行から少し遅れた位置で押さえて進む。

左海面に先行していた艇に続いて、3位で上マーク。

南風だがなかなか安定しないシフティーな風の中、
一時マーク回航で4位に落ちたものの、再度抜き返して
着順3位、レーティング修正で1位。


2レース目は、若干風が上がり4~5ノット。
下有利のスタートだったが、スタートラインにつくのが遅く2線からのスタート。

すぐにタックで逃げてフレッシュエアを掴むが、
風が上がっており、先行艇との差が開いてしまう。上マーク5位。

フリーで若干差を縮め、1艇かわして着順4位。
レーティング修正でなんとか10秒強の差で1位。


ヘルムスの課題としては、
スピードの変化による見かけの風の変化に対応できておらず、
艇を止めてしまっていることと、
スピードに乗せたままでのスタートの2点あったかと思う。


しかし、ヨットレースは楽しい。
次は今週末、4/15(日)TYCスプリングレガッタだ。
次回は止まらないマニューバリングスタートに意識を置いてやってみよう。