はちみつブンブンのブログ(伝統・東洋医学の部屋・鍼灸・漢方・養生・江戸時代の医学・貝原益軒・本居宣長・徒然草・兼好法師)

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江戸時代の医学―結核をもたらす虫(6)―

2010-12-04 20:38:40 | 江戸時代の医学

Photo_3  今回ご紹介するのは第六代の蟲です。


 これらの蟲は丑亥の日に行動し、腎兪穴というツボにひそみこみます。それ故治療はそのツボと周囲に灸をすえて、蟲を出したら腎を補い、精を鎮める治療を加えました。


 一対の尻尾ような蟲、亀やスッポンのような蟲、麵のようなコウモリのような蟲が描かれていますね。


 さて結核が結核菌によって起こると分かると、20世紀半ば頃にストレプトマイシンが発見され、結核菌を殺せるようになりました。これにより結核による死者は劇的に減少したのですが、現在新たな問題が浮上してきました。


 それは超多剤耐性(XDR)結核の出現です。抗生物質が効かない結核が世界各地で確認されるようになったのです。


 生物を殺そうと淘汰圧をかけると生き残ろうと努力するため進化するようですね。もしかしたら菌を殺さない治療も必要かもしれませんね。


 最後にクイズです。今回「結核をもたらす虫」で紹介した蟲の画の出典は何でしょうか?正解の方には素敵なプレゼントがあるかもしれません。


つづく


(ムガク)