はちみつブンブンのブログ(伝統・東洋医学の部屋・鍼灸・漢方・養生・江戸時代の医学・貝原益軒・本居宣長・徒然草・兼好法師)

伝統医学・東洋医学の部屋・鍼灸・漢方・養生・江戸時代の医学・貝原益軒・本居宣長・徒然草・兼好法師・・

永田徳本『灸治歌』(3)

2019-01-17 15:38:09 | 永田徳本『灸治歌』

水腫にて 臍のまわりも 腫れ痛み 胸せき腹も ならば水分

(永田徳本『灸治歌』より)

すいしゅにて へそのまわりも はれいたみ むねせきはらも ならばすいぶん

分水(ママ)は臍より上の一寸ぞ 七壮 はりさせぬ穴ときく


 

胸痞へ 咳逆上気 喘息は 華蓋の穴に しくことはなし

(永田徳本『灸治歌』より)

むねつかえ がいぎゃくじょうき ぜんそくは かがいのけつに しくことはなし

華蓋とは咽なる高き骨よりも五寸下なり 仰てとれ


 

嘔血し 胸脇痞へ 痛して 霍乱吐利は 巨闕なるべし

(永田徳本『灸治歌』より)

おうけつし きょうきょつかえ いたみして かくらんとりは こけつなるべし

巨闕とは 鳩尾の穴の下よりも一寸にあり 七壮をせよ

 

今日の一言

トップページ




永田徳本『灸治歌』(2)

2017-12-09 15:04:28 | 永田徳本『灸治歌』

腹も張り 脇に積あり 足だるく 疳にて痩せば 章門の穴

はらもはり わきにしゃくあり あしだるく かんにてやせば しょうもんのけつ

章門は 側さきに臥し 上足を屈て下を伸て取るべし

 

胸満れ 噎ける有て 食事をへ 下らぬ人は 乳根の穴

むねふくれ むせけるありて しょくじおえ くだらぬひとは にゅうこんのけつ

乳根は 乳より一寸六分下 陥める処 仰てとれ

 

腹鞭く 上気嘔血 疝積と 産後に悪露 ひへで石門

はらかたく じょうきおうけつ せんしゃくと さんごにあくろ ひえでせきもん

石門は臍より二寸下にあり 婦人には忌 孕むことなし

今日の一言

トップページ


永田徳本『灸治歌』(1)

2017-12-07 10:55:18 | 永田徳本『灸治歌』

永田徳本『灸治歌』から一日三首掲載したします。

 

脳重く 頭痛目暈り 乾嘔 肛門出は 百会なるべし

のうおもく ずつうめまわり からえづき こうもんでるは ひゃくえなるべし

百会とは ニの眉のまん中の墨より上の八寸にあり。

 

喘欬し 咳逆をしつつ 咽も鳴り 胸に気せかば 天突の穴

ぜんがいし がいぎゃくをしつつ のどもなり むねにきせかば てんとつのけつ

天突は 咽なる高き骨よりも三寸したぞ 仰てとれ

 

曲池より 二寸手先は 三里にて 伸屈せず 痺るるによし

きょくちより にすんてさきは さんりにて しんくつせず しびるるによし

曲池とは かいなの節の 折かがみ 臂を挙なば 陥みなるべし

 

 

今日の一言

トップページ