goo blog サービス終了のお知らせ 

Beauty without bounty avails nought.

北の国の片隅でゆるゆる更新。

死刑台のエレベーター

2013年01月02日 | 趣味・娯楽
ふふん、また深夜の更新になってしまいました

久々に、「オススメ」アーカイブの更新です

先ほど何の気なしにに見ていた映画なのですが、思いのほか引き込まれました


昔、この映画のポスターを映画館で見た記憶があって、ふと見てみようかな、と思ったんですね
あれ、これは何の気なしにではないのだろうか


フランスの作品がオリジナルということもあって、舞台は日本なのにどこかリアリティに欠けていました(いい意味で)

憎しみというよりも、愛のために人を殺すっていうのがちょっと新鮮でした

きっと探せばたくさんあるのだろうとは思いますが、わたしが今まで出会った中では初めてでした

特に印象に残った台詞が、終盤の「人は誰かを愛すると何らかの形で証拠を残す」という言葉でした

犯罪の話なんですけど、ああそうだなぁって深く共感しました

最終的に2人は会えなかったけれど、2人の愛は証明されたってことで、わたしの中ではハッピーエンドだと思ってます

正直、このまま色んな罪を着せられて恋人にも信じてもらえず終わるのではと疑ってしまいました笑

久しぶりに集中して観られて、よかったなぁと思える映画でした◎

ペンギン・ハイウェイ/ 森見登美彦

2012年10月24日 | 趣味・娯楽
とても読みにくい本でした。
でもそれは決して悪い意味ではないのです。

主人公は小学生ですが、とても理論的で賢く、非常に純粋です。
彼の語る言葉を確実に理解しようとすることが「読みにくい」と思わせるのです。
今からでも彼のように生きられるでしょうか。
彼はこの話(「少年」に敬意を表し、「物語」という言葉を使うことを避ける)に出てくるどんな大人たちよりも偉大だと思うのです。
そしてそれはわたしの世界でもまたしかり、わたしが今まで出会ったどの人物よりも尊敬できる存在となりました。

彼の話はここまでにして、内容について書きたいと思います。


「海」をキーワードにして巡るさまざまな事件。
そしてまったく関わりのないように見える事象が結びついていくとき、彼は知らない方がよかった事実を発見してしまう。
そして彼の父は何かを見透かしているような多くの謎めいた発言をする。
※偉大なる少年の考え方を教えたのは彼であるから、彼こそが最も偉大なのかもしれない。※
知らない方が幸せかもしれないが、それは知らなくていいこととは結びつかないのだった。
目を逸らさずに、事柄から逃げ出さずに向き合った少年はやはり大人物となるのだろう。

彼の父だけでなく、少年の世界に登場する人物たちは誰もが彼に大きな影響を与えている。
特にウチダくんの研究は、ラストの彼の希望に繋がっているのではないだろうか。
スズキくんの事件がなければペンギン・ハイウェイの研究も進まなかっただろう。
そしてハマモトさんの研究に携わることがなければペンギン・ハイウェイやお姉さんの研究も進まなかったことだろう。
彼の母は少年に安心感を与えるし、妹の不安は以前の気持ちを呼び起こさせ、話の結末に繋がってくるのだ。

とにかく、ここにすべてを書き込むことはできない。


読んでいると焦りを感じさせられ、最後には甘い切なさを心に残す印象的な作品となっています。
ひとりの少年のレポートであり、初恋物語であり、日記帳のような、たとえるなら「アオヤマくんのノートそのもの」な小説でした。

魔王 JUVENILE RIMIX/ 原作:伊坂幸太郎漫画:大須賀めぐみ

2012年08月26日 | 趣味・娯楽
揃えました!


こんにちは、管理人です。


なかなか揃わなくて大変でした…
そして、間違って1巻を2つ買ってしまった(´-ω-`)
お金もったいない…

久しぶりにちゃんと読んだ「魔王」は、当時知らなかった小ネタがたくさん盛り込まれていて楽しかったです。
「死神の精度」の登場人物が出てきていたり、牛タンタンメンの件だったり…

原作のモチーフは「魔王」と「グラスホッパー」なので、安藤兄弟と岩西&蝉に多くスポットが当たっていたと思います。

特に、後に「Waltz」が書かれるだけあって、蝉や岩西の発言や描写には「Waltz」内の過去を彷彿とさせるものがいくつかありました。
例えば、「確かに今までいろんな業者や客とモメてきた。」とか。
蝉のアパートは「Waltz」6巻での仮事務所、45話の蝉の回想シーン、80話の扉とか。
大須賀さんはきっと「魔王」を読み返しながら「Waltz」を書いたんだろうな…と思いながら私も読み返しました。
岩西と蝉ってやっぱりいいコンビだなぁ…
小ネタなんですが、2巻のカバー裏で蝉がしじみのストラップをお土産と一緒に渡してるんですけど、10巻のカバー裏で岩西がちゃんと携帯にしじみストラップ付けてるんですよね。
他にもどこかに描写があったような…


この漫画はあまりメジャーではない気がするんですが、どうしてでしょう?
やっぱり、少年漫画らしくないからでしょうか?
それとも週刊連載で読むには内容が複雑だったのでしょうか?頭の中で伏線を処理しきれなかったのですかね。


私はこの漫画に、連載していた当時私は小学校6年生か中1だったと思いますが、ひどく影響を受けたのです。

私は、テスト中や問題を解いている最中に、「考えろ、マクガイバー」と頭の中で唱えていました。

痛い子だと思わないでください、無意識だったんです。

そして年月が過ぎ、いつしか癖になっていました。

で、原作「魔王」を読んでいてふと気がつきました。影響されている、と。

やっぱり痛い…
今でも癖は治ってません。



とりあえず、私は伊坂幸太郎さんの著作を全て集めますよ。

SOSの猿/ 伊坂幸太郎

2012年07月31日 | 趣味・娯楽
読了です。


今日は疲れきっていました。
明日でやっと講習も終わり。
こんばんは、管理人です。


今日読み始めたのに、その日のうちに読み終えるなんて…
実際、一息に読めてしまえるほど展開のテンポが良かったです。
張り巡らされた伏線に感動です。


そして、私が小説家の皆様を尊敬する点を改めて自覚しました。
ひとつの物語を書くにあたってたくさんの文献や資料をもとにしている点です。



知識や前準備無しにして物事は進まない。
そしてその情報はいつも変化している。
そういう意味で、勉強は日常を営むのに欠かせないものなんですね。

アヒルと鴨のコインロッカー/ 伊坂幸太郎

2012年07月30日 | 趣味・娯楽
読了です。


急にブログの閲覧数が増えて戸惑ってます。
あと、日誌に更新し忘れましたが、放送局部長に就任させていただきました。
こんばんは、管理人です。



今日の本題は、「アヒルと鴨のコインロッカー」です。

伊坂幸太郎さんに傾倒し、影響され過ぎている私の色眼鏡を差し引いても面白かったです。

色々推理しながら読みましたが、終盤になると早く続きを読みたいという思いでいっぱいになりました。
真相が明かされていく場面では、状況の描写がたくさん描かれていて、もどかしくもなりましたね。


次は「SOSの猿」を読もう…。