おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

新パンフレット! アート×◎? 「ダンシングホームレス」‼︎

2020-03-16 | お知らせ
ジャン!
新パンフレットが届いております。
編集デザインは有限会社スタジオニブロール/矢内原充志氏。
昨年までACY助成でもご一緒させて頂き、私たちの様子もよくご存知でしたので、編集も含めてお願いしました。あしおとでつながろう!プロジェクトで2011年より即志実行してきたカオスを、すっきりわかりやすくデザインしてくださいました。今月は直接お渡しのチャンスないため、今週より送付作業に入りますので、ご協力者や会員の皆様、お楽しみにおまちください!

この数日は、(これまで直感と実践を積み重ねるしかなかった"アート×福祉”を、誰もがうまく行える条件って何だろうか?)と考えていました。共に実践しあい、体験やコミュニケーションを重ねるしかない、と思うのですが、それを言葉にするとしたら。

あれ?実例が目の前に!これもそうだ!
このパンフレットは結果的に「デザイン×非営利活動」。デザインというアートの基準で最提示されることで、人の心に活動意図や情報が届きやすくなっているのではないでしょうか?依頼したはずの私にも新鮮に映ります。

「アート×福祉」にも「ダンス×親子」なのか「美術×療養中の人」なのか、活動内容も対象もさまざまです。問題はお互いに誰と出会えるか?なのでしょうか。かけあわせたい目的は何でしょうか?
まず「こんなことしたいのだけど」ってお喋りから何かが始まる。もしかしたらみなさんのお仕事と変わりなく、身近にいる人の斜めあたりには協力者がいらっしゃるかもしれません。



今日は新人Hソケリッサ「ダンシング ホームレス」を観てきました。
共感できることがたくさんあって、スクリーンを観ている私の身体も、おどる身体たちに混じっていきました。渋谷シアターイメージフォーラムにて朝と夜に上映中です!ぜひご鑑賞ください!

釜ヶ崎のこえとことばとこころの部屋ココルームも出てきて嬉しい。昨夏お世話になりましたが、ごはんも美味しいおもろいゲストハウスでもあるので、大阪旅の際にはご利用をおすすめします!

そうなのですよ。
アーティストの側はアート×◎と思ってやっているわけではなくて、自らのアートの可能性を広げていった先に出会った仲間が、アート界には所属していない人だっただけ。自らの感覚や興味に正直にいつづけたら、こんな仲間ができていた!
何年もかけて醸し出されてきたことが"うまくいった例"に見えるかも知れないけれど、そもそもは"アート×◎"の効果を狙って始めたものではないのです。

同様に"福祉発"おもしろい試みをされているところもあります。滋賀のやまなみ工房さん、藤沢のさんわーくかぐやさん、あそびに行っても楽しいワンダーランドになっています。が、はじまりのころのお話を伺えば「そうじゃなくてもっとこうしたいなー」っていう小さなことの積み重ねです。その起爆剤になる方は、当時福祉の専門家ではなかった方だったりしますから、純粋に"福祉発"とは言えないのかな。

でも、そもそも福祉ってなんでしょう。私は"本人がこうありたい"ことの実現が難しい時にサポートする姿勢のことかなぁと思うのです。そして、"こうありたい"を掘り出していく働きそのものを、アートと呼ぶのではなあえかと。

そんなわけで、あしおとでつながろう!プロジェクトの"こうありたい"を今回掘り出してくれたのは、デザインです!


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