おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

生活のおと

2020-07-30 | おすすめ!
雨が止んで蝉が鳴き出したなー。晴れるかなー。と思ったが、またパラパラと雨音。
もう少しで上がるだろう。
うちは夜ご飯が22時以降なので、朝ごはんはあまり食べない。今朝は常温でとろーりとなったガトーショコラがあり、雨を見ながらそれを食べた。常温なのは冷蔵庫がないからだが、常温の方が美味しいものは結構ある。農家さんの畑からくるお野菜は、桐ダンスの引き出しを抜いた棚に並んでいて、仔猫がカボチャの裏をかくれんぼにつかっている。

朝起きたら洗濯をしたいので雨だと残念。洗濯の代わりに本を読む。
洗濯機はもちろんなくて、ブリキのバケツがふたつ。小さい方が効率よく洗えて、裏山の竹で組んだティピ(ネイティブアメリカンのテント)の骨組みが洗濯物干しになっている。竹のティピは簡単に作れて盛大に干せるので物干しにオススメ!


裏庭では、これまでに食べた野菜屑から様々な芽が出て、消極的な畑になっている。少し掘れば小さなじゃがいも、紫蘇やネギもある。たまに刈るドクダミはお茶に。みかんの葉っぱは蝶の産卵場に。大きなキリギリスやカマキリがいて、猫のオヤツにも事欠かない。



蚊取り線香がわりはドライセージ。火鉢において火をつけると、程よく燃えて自然に火が消える。
生活って楽しいよね。電化製品の音が苦手なのだけど、生活の音は心地よい。そうそう、幸田文さんの「台所のおと」という小説も、とても好き。台所仕事の気配から自らの心理がバレないか気づかうお話だ。


おとには、感情や気配があらわれる。

古いアカペラ作品/2013〜2014年。改めてみると特異なタップ作品だ。
ほとんど変拍子にしたのは、ドラマをつくりたかったから。
原作はマルグリッド・デュラスのポルノだが、この心理、タップならR指定にせずに表現できると思った。蒸し暑い夏の夕暮れの茫洋にぽつり。

「廊下で座っているおとこ」Tap choreographed by Odoru Natsuko Ito




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