花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

レミゼと天安門

2007年05月31日 | きまま
山本周五郎の「人情裏長屋」という新潮文庫と
扇田明彦の「ビバ!ミュージカル」朝日新聞発行を気分で読んでいる。
「人情裏長屋」には、五月の團菊祭で演じられた「泥棒と殿様」が載っている。
電車の中で読もうものなら、舞台が思い出されて・・思わず目頭が熱くなる。

一方「ビバ!ミュージカル」は1994年発行で、半分は、
当時日本のミュージカルについ雑誌「ミュージカル」に連載された「ミュージカル時評」の抜粋のようである。
その当時やはり私自身は『中国』にハマっていた頃だろう。

本には「レ・ミゼラブル」の初演と再々演のときの時評が載っていた。
群集ミュージカルの登場という初演。
天安門事件に重なる三度目の公演。と

その天安門事件・・あの事件は、記憶に残っている。
あのすこし前にあの広場に行き天安門広場ではしゃいでいた私だった。
だがその広場で起きた民主化の動き。
学生や市民達の抗議デモ、銃弾で撤去させたれた人たちの中、死亡者も多数でていた。
これが、その時のレミゼラブルに連動していたのか?と。
たしかに、レミゼでのバリケード・・私にはパリは、どうも遠い。
今、オリンピックに湧く北京だけれど、
あの天安門事件は、なんともいえない事件だった。
なにか次回見るときに多少なりとも気持ちが変わるかもしれない。

でも「くるくる。繰り返す」と唄う循環の歴史意識。これも気になってきそうだ。
それがときに敵対するバルジャンとジャベールに引き継がれ、
司教の歌とカフェソング
ラブリィレディと犠牲者達
夢破れてとオンマイオン
がどれも同じ旋律で、循環の意識にも結びつき、
正負の関係をもかもしだす・・へえ。

まだまだレミゼの奥深さを知らない私にとって好奇心は、
ストーリー・音楽・役者・・ハマりまくりだ。

そういえば、初演の時にはマリウスはマリウス役だけでなく、
農夫や看守など8役やっていたとか。
へえ・・と感心するばかり。
出来ればその辺を改めて初演から出ていたかたに聞きたくなった次第である。


人情裏長屋
新潮社
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ビバ!ミュージカル!
朝日新聞
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6.4補足:「人情裏長屋」の中に8月納涼歌舞伎で上演される『ゆれい貸屋』有

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2 コメント

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香盤表 (ぴかちゅう)
2007-05-31 09:12:22
>初演の時にはマリウスはマリウス役だけでなく......これは今も同じだと思います。
たとえば、バルジャンの裁判の場面でも裁判官でアンジョルラスとマリウスとグランテールが並んでる。ファンテーヌを病院へ運べと言われて運ぶ警官もアンジョとマリウスだし。もっと端役もたくさんやってます。
プログラムにある香盤表を頭に入れてみると、楽しいですよ。
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泉見くんや藤岡君etcさがそう (harumichin)
2007-05-31 20:47:58
そうでしたか。
これから、楽しみが増えました。ありがとうございます。
マリウスや、アンジョルラスの出番が少なかったので残念だったのですよ。
これで、泉見、藤岡、坂元、東山チェックが楽しみです。8月には東山アンジョマチソワで出演するから大変だろうなあ・・見に行こうかな。
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