花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

十二月大歌舞伎で〆

2010年12月26日 | 歌舞伎
25日 16時30分日生劇場の歌舞伎鑑賞で今年は、観劇やコンサート等へ出かけるのはおわり。
いろいろ行った2010年だけれど、1月3日の国立劇場の歌舞伎ではじまり、26日の日生劇場の歌舞伎でおしまいになるとは・・なにか笑ってしまう。

最近は、なんでもかんでもという歌舞伎観劇ではなくなり、自分のみたいものチョイス形に買ってきている。
出演者&演目で選んでしまう。来年はさらにそうなって行くことでしょう。

歌舞伎を見ない友達には・・「1月の玉三郎行くの?」と言われてあっさり「いかないよ~」と行ってしまう自分がいる。
同様に、勘三郎や亀治郎といった人気役者の歌舞伎に対しても・・「行かないよ~」って行ってしまうだろう。

なのに・・日生歌舞伎5回足を運んだ私。
好きなんだもの。
同様に・・ミュージカルでも、ダンスでも・・気にいれば通いこむ。
通いこんで、そこかの波及効果で、どこまで続くのか?わが好奇心旺盛というところでもあるのかな。

千穐楽はGS席センターでの鑑賞
『摂州合邦辻』
高安左衛門の正妻没後、後妻ではいった玉手御前の異常なまでの義理の息子である俊徳丸への愛情の物語~。ってなんだか、今まで以上にしの異常さを通しで見まして・・なんだかなあ。と
それが、菊之助大好きの妹に言わせると玉手御前のあの異常さの迫で思いっきり堪能でした。ってことだけれど・・女はまさに魔物!!のすごさに・・ちょっとなあ
最期、玉手は、息子家への横恋慕、恋ではなく次郎丸の陰謀から彼を守るためであったと・・でもさあ・・。
俊徳丸がまだ多少なりとも、義母の愛情をうけとめるならだけれど・・今回梅枝演じる俊徳丸は、それはちょっと~~ってかなり引き気味。玉手の独り善がりにしかみえなくもなくて・・。
まあ・・このバランスが好みになってくるのかもしれません。

菊之助・・来月も活躍の場が増えてきそう。
この日千穐楽のあと、日生劇場から、国立劇場に役者の荷物が移動していった。
きくところによると休みなく26日からお稽古だそうな・・。

『達陀』
今年は、3月にちゃんと二月堂のお水取りに行き、松明でつかった松の小枝も持ってきた私。
二月堂毎度この舞台をみるたびに・・松明が登っていくのは、下手から上手だと客席側が二月堂でしょ!!
ってひとり小声でつっこみ、過去帳を読み上げるところを聴くと・・聴いたなあ。
でも女性はあの時、やはり中にははいれなくて・・青衣の女性ってすごかったんだろうなあ・・って
想像が膨らんでしまいあの舞踊を作った二代目松緑というひとが、ロマンチストなんだろうなあ・・と勝手に思う。
千穐楽の達陀は、いつも以上に勢いでてしまって・・大丈夫かしら?と思うほど。
二代目からついに今の四代目に引き継がれた達陀。
若さで勢いつきすぎかも。
でもでも・・菊五郎が、父、梅幸から現菊五郎、そして菊之助と自然と見て学べる歌舞伎でなく
父がなくなり、祖父も自分が、きっちり教えてもらうには、幼すぎのころになくなり・・
中間祖父が教えたひとたちから、教えていただくという形で・次いだ達陀の集慶。
今度はさらに磨きこんで再演していただきたいと・・ほかには、厳しい私。
かんだか寛大で終わった2010年の歌舞伎鑑賞だった。

来年も芝居始めは歌舞伎からの予定。