花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

異人の唄 -アンティゴネ-

2007年12月01日 | 芝居
新国立劇場開場10周年記念
フェスティバル公演
「三つの悲劇」―ギリシャからVol.3
ということで、
「アルゴス坂の白い家」「たとえば野に咲く花のように」の2作が
先にあった。

作:土田世紀(漫画家)
脚色・演出: 鐘下辰男
振付: 井手茂太

芸術監督: 鵜山 仁

新国立劇場中ホール

さて、会場は、ここならではの客席とっばらい。
10列目が実質1列目となり、ステージに高さはない。

「そこは海岸」という設定か砂が辺り一面に広げられ、
小さな砂山のように端は盛り上げらせていた。
その中央奥に高い櫓がかかげらけていた。
ある種、斬新にもみえるが、なんだか砂ぼこり立って、
ここまで広げたのは、劇場サイズだけの理由かな。と
舞台始まって間もなく
世田谷パブリックシアターで野村萬斎が使う舞台造りに似ており、
萬斎の使う三本の橋掛かりのほうが、サイズ的に面白いのでは?と。

また、「逆にこんな感じだったのかなぁ」と
今国際フォーラムで上演されている「テイクフライト」のライト兄弟の登場をリアルにしたら?

なんがか面白い~。と頭の中でいろいろな舞台がミックスしていた。

ギリシャ悲劇の舞台も日本の漁村に置き換えて、
テバイの国法に背き処刑されたアンティゴネを描いた『アンティゴネ』と、オイディプスが運命に翻弄され、2人の娘アンティゴネ、イスメネと諸国を放浪する『コロノスのオイディプス』を大胆にくっつけて、
三味線弾きの父と民謡歌手の母、その間に生まれた娘2人、という旅芸人一座の、唄をめぐる逃れられない宿命やギリシャ悲劇的な一族の「血」の呪いということらしい。
でも、思ったのは、萬斎の作り方に似すぎ!
野村萬斎と観世栄夫 の「子午線の祀り」や、最近上演された
「国盗人」の演出手法に似てないか?
さらにさらにギリシャ悲劇と因果応報。
改めて、黙阿弥やら南北にに似てない?

さらにラスト女性二人土居裕子、純名りさが歌うのを聴いて、
とんでもないことを、想像。
坂元健児が、この砂漠で「テイクフライト」を唄ったらって。

とまあ、この作品嫌いではないのだが、
私にとって独自の魅力にはかけてしまっていた。

そうそう似てるといえば・・やはり兄弟だなあ。
小林十市、柳家花緑・・横顔ウリ~。
今回は、とにかく小林十市目的。
その点は、、満足、満足。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする