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回顧と展望

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カルザイの悪行と米英諜報機関の背信

2013年05月06日 17時19分09秒 | 日記

カルザイ政権の腐敗ぶりは近隣諸国から見ても突出しているがCIAにつづいてMI6もカルザイの要求に応じて過去12年間、巨額の現金を渡していたことが判明。すなわちこの2諜報機関はカルザイ政権の汚職の片棒を担いできたことになる。使い道自由のこれらの金員は、当然反体制派の懐柔に使われてきたわけで、それから先はどのように費消されたかわからない、もちろん、英米を主体とする駐留部隊攻撃のためにも使用されている。さらにはテロ組織を通じて世界に拡散してきたわけだ。

駐留する軍がその正当性を自国内で保つために傀儡政権の強請に抗しきれない、という古今東西共通の事象があらわれたという事か。ただ、派遣された兵士が自国のスパイ機関からの金で武装したテロリストにより命を落としていたこと、さらに、これらスパイ機関の資金がつまるところ両国の納税者の懐から出ているという事に現在の世界政治の縮図をみる。今回の暴露が悪名高い汚職と腐敗のカルザイ政権の屋台骨を揺るがすことになるのか、さらに居直るだけなのか。ただ、歴史が証明しているのは、金で動くような人物や組織は全く信用するに値しない、ということだ。駐留軍の弱みを握りつつ、内戦状態を可能な限り継続させて、裏金をせびり続けてきた狡猾なカルザイ。彼はアフガニスタンの平和などには何の興味も持っていない。あるのは自身の保身と権力欲の実現のみである。それがいかに血塗られたものであっても。

一方、アフガニスタン戦役に関する米国、英国のイメージの大幅悪化は避けられないだろう。オバマ、キャメロンの対応に注目したい。

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