広重の東海道五十三次で江戸時代に遊ぶ妄想の旅を続けています。「袋井宿」は27番目の宿場で、中間点になります。宿には大名や公家などが宿泊する「本陣」が3軒、旅人が宿泊するための「旅籠」が50軒あったようです。袋井で描かれたのは宿場はずれの「出茶屋」です。「出茶屋」は葦簀などを使った簡易な作りの茶屋で、道端で旅人が休憩できる憩いの場のようです。石を組み合わせたかまどで火を起こしているのが、この店の主人でしょう。木の枝から吊るされた薬缶で湯を沸かしています。よく見ると草履まで売っています。左側の縁台で腰掛けて休んでいるのは飛脚のようですが、脇差し(道中差し)をしているようです。駕籠かきも腰を休め、竈の火を借りて一服しようとしています。高札には小鳥もとまっています。尾が長いのでセキレイかな。
30秒の心象風景27870・袋井 出茶屋ノ図~広重の東海道五十三次~
https://youtu.be/5_tjSootB7g