兵庫県内には江戸時代以前に建立された仏塔が数多く残されている。その数だけでいえば京都に次いで多いといわれる。ところが、その半数は多宝塔と呼ばれる小型のもので、文化財に指定されていないものも多い。そのため全国に知られる有名な塔の数はそれほど多くない。しかし、国宝の一乗寺三重塔を始め、重要文化財に指定されている塔には歴史的な価値と共にその姿が美しいものがある。斑鳩寺は法隆寺の荘園を起源とする歴史を持つ古い寺であるが、時代の変化と共に衰退し、今残る伽藍では赤松氏によって再建された三重塔が最も古い建造物となっている。露盤には龍野城主赤松下野守政秀が天下泰平を祈願して永禄8年(1565年)発願したという銘文が刻まれている。
30秒の心象風景9709・文化財の塔~斑鳩寺三重塔~
https://youtu.be/IfNLQrFzNJ4
30秒の心象風景9709・文化財の塔~斑鳩寺三重塔~
https://youtu.be/IfNLQrFzNJ4