蛇足探偵 N山M彦 第5話 2005年04月17日 | ブロ藝春秋 訪れたのは、旧知の仲の4村だ。 「また、どうでもいいこと考えてますね」 「どうしてわかった?」 4村は、困ったように頭を掻いて、そして言った。 「後頭部に500円ハゲができてますよ」 「え」 すごいことになっていた。考えすぎも、考えものだ。 U子は、持っていたグラスを落として叫んだ。 「そんなに考え込むって、いったい何よ?」 4村も興味があるらしく、N山の顔をのぞき込む。 「森進一のことが気になって」 (つづく)