文章の印象の強弱は視覚の誘導場モデルによって説明できるか | |
ファイル名 :crCdvAgtF.doc (http://www.happycampus.jp/pages/data/6/D5696.html) | |
要約 目的 方法 予\想される結果と考察 参考文献 | |
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要 約 心理学的概念である誘導場を用いることで、図や文字などの印象の強弱の評定やパターンの感性評価が可能なことが近年報告されてきた。また、長石(1998)は誘導場によって、並んだ文字であっても図形などと同様に感性評価が可能であると報告した(ただし長石(2003)による)。本研究では並んだ文字について、誘導場によって印象の強弱の評定が可能かどうかを検証すると同時に、不可能であった場合に何が原因となりうるかを考証した。 目 的 はじめに 最近は手紙のやり取りをする機会がすっかり減ってしまった。遠くにいる知人の近況を知るために、または何かしてもらった場合のお礼になどは、以前は一筆したためるものであった。しかしパソコンの普及した昨今、そういったものは電子メールで済ませてしまっているという人が多い。確かに郵便など比べ物にならないほど早く文面は届く。ただし、そこに並んでいるのは誰が書いても同じように表れる文字であり、字は下手でも一生懸命に書いた、もしくは子どもがやっと覚えたての文字を書いてみた、などというかわいらしい文字ではない。パソコンを媒介に提示される文字には、人の手のぬくもりがこもらないのだ。 これは電子メールに限ったことではない。モニターに映し出される文字には、筆圧、筆跡といった書いた人の個性が表れなくなってしまう。そしてその人へ何ら印象を残さないのではないか。そのように思ってしまう。しかし、本当にパソコンが提示する文字ではそのひとに対する印象を残さず、個性を伝えられないのだろうかと言えば、決してそんなことはないのだ。というのはパソコンでは様々なフォントを選べるようになっており、それぞれの表現力を持っているからである。印象の強いフォントも弱いフォントもある。 | |
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認知心理, 視覚の誘導場, フォント, 感性評価, 文章の印象 |