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アートの他領域への介入

2006-08-17 14:58:56 | Weblog
 
アートの他領域への介入
 
ファイル名 :hJLqLcFju9.doc
(http://www.happycampus.jp/pages/data/8/D7060.html)
 
 
本文の内容一部
 アート(art)という言葉は「芸術」という意味であると同時に「美術」という意味も示す。このことからも、芸術といえばまず連想されるものは美術であるようだといえるが、人がそこに美的価値を見出せるのであれば、どんなものでも芸術に成りうる。さらにいうと、この「アート」という言葉は、そのまま「美的価値」という言葉に置き換えられるのではないかと思う。さて今日、このような「アート」とされるものと、そうでないもの(たとえば「娯楽」)との境は、次第になくなりつつある。アートがそうでないものの領域に介入し、そうでないものがアートの要素を取り入れる。ここでは、そのようなアートの他領域への介入について考えてみたいと思う。
 まずは、テレビゲームについて考えてみよう。昭和50年、日本で初のテレビゲーム『テレビテニス』が発売され、84年にはファミコン(ファミリーコンピュータ)の大ブームがおこった。この時、なぜファミコンが売れたのかというと、当時ファミコンを買った人達は「ゲームが面白いから。」と答えた。しかし考えてみると、ドンキーコングも、マリオも、ロードランナーも、他機種でも遊べるものであった。それがなぜファミコンのみ大ヒットとなったかというと、それらのゲームを、他機種が成しえなかった綺麗なグラフィックで表現してみせた技術があってこそなのである。
 さて、この頃と比べると、現代のゲームは圧倒的に進歩していることは周知の事実であるが、実はその進歩というのは、ゲーム性についてではなく、大部分はグラフィック、つまり「アート」についてなのである。今、ファミコンのゲームをプレイしてみても、はっきりいって面白いものは面白い。しかし、その映像を見れば、ファミコンのソフトだということは簡単に分かる。それほど現代とは差があるのだ。
 
キーワード
アート, 芸術, 美的価値