毎日必死になって育児、家事をしていたけれど
長男は体が弱く 常に病院通いをしていて
わたしは産後、体調が戻らずにいた。
そして深夜から朝方にかけては夫に罵られ
眠ることもできない毎日。
深夜に泣きながら ばら寿司を作ったことがあった。
(それまでばら寿司を作ったことはなかった。そもそも東京に“ばら寿司”という名称のものはない)
「まともなものを作れないのか!」
と言われ、まともなものとは何?
と聞いたらばら寿司だというので
作り方もわからないのに無謀にも作ってみたのだった。
ご飯を炊き材料を細かく刻み…
出来上がるころには朝になっていた。
その間、夫はぐうぐうといびきをかいて眠っていた。
どうしても思ってしまう…
こんな生活 意味があるのかな?と。
夫はわたしをイライラのはけ口にしているのかもしれないけれど
万事うまくやれる人…そう、義母のような人がいれば
夫にとって良いわけで…
それがお互いのためではないかと、そう思った。
・・・
とうとう“離婚”という言葉を出してしまった。
夫は猛烈に怒ってわたしに襲いかかってきた。
「誰のおかげで生きていられると思ってんだ!」
「お前のような小娘が俺に…俺を誰だと思ってるんだ!」
「○○(会社名)の○○(役職名)も俺に頭を下げるんだぞ!」
傍らで生後数か月の長男が泣いている。
わたしの命はここで終わるのかな…と苦しみの中で思った。