はんたろうのがらくた工房

えーと、えーと…。

こんなときだからこそ能登観光・総持寺祖院

2007-04-16 13:21:49 | 【特設】能登半島地震
いよいよ旧門前町に入る。

輪島市のウェブサイトにある能登半島地震による影響(道路アクセス・観覧施設・宿泊施設等)では、ひときわ目立つ字で曹洞宗大本山總持寺祖院の再開を告げていた。
それを目指す。



輪島市門前地区、旧鳳至郡門前町は、文字通り總持寺の門前に栄えた町だ。

西に向いた門「三樹松関(さんじゅしょうかん)」へまっすぐ続く参道には桜並木があって、その両側に、高校と小学校がある。
折しも桜は満開。
参道は寺に突き当たると北に折れる。
こちら側には、町役場(現在は輪島市の門前総合支所)の向こうに、たくさんの店がにぎやかに連なっていた。

筈であった。

その街が、壊れていた。





総持寺祖院の三門は、広大な敷地の中に、地震の前と変わらぬ姿でそびえていた。
しかし、よく見ると、境内のいたるところに地震の爪痕があった。
剥がれた土壁、傾いた扉、狂いの生じた廊下…。
美しい庭園をぐるりと囲む建物群のうち、法堂より先は今も閉ざされていた。



それでも、總持寺祖院は参拝客の受け入れを再開した。



總持寺祖院の再開をネットで見て、復旧したと喜んだのは浅はかであったと思う。
復旧「した」のではない。
この町がこれから復旧「する」ために、被害に遭ったたくさんの人を照らす希望の光となるために、傷を負いながら門を開いてそこにあるのだと私は感じた。





老朽化した屋根を葺き替えるために、瓦の寄進を募っていた。
そこには、復興を祈る力強いメッセージが記されていた。





参拝のあと、三樹松関の脇にある「くしひ乃庄」さんで門前そばを食べた。
お昼どきとあって、満席。
お店の方の元気な笑顔が印象的だった。



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