ハノハノ*ニジイロビヨリ

旧ハノハノ*アラチビヨリ
和やかにふんわりと、時々欲張りな日々。

8月6日

2015-08-07 14:22:12 | なんてことない日々
本当は昨日UPしようと思ってたんだけど、ちょっと個人的にささくれだっていて余裕がありませんでした。

昨日、8月6日は広島に原子爆弾が投下されて70回目の祈りの日でした。
そんな節目の年に、安倍首相のスピーチでは「非核三原則を堅持する」という文言がなかったことに不安を感じずにはおれません。

核を保持するアメリカに守られている国なので矛盾はあるのかもしれませんが。
かつて核兵器により物理的な被害はもとより、心理的にもいまだに苦しめられている人達が数多くいるこの国の人間として、これ以上核兵器により苦しむ人を増やしてはいけないと、強く強く思います。

夕方に池上さんの番組を見ました。
全国放送だったのかなぁ?
広島の街で若者達に、広島に原爆が投下された日時を言えるか尋ねておられました。
結果は殆どがちゃんと答えていました。
そう。
広島の子供達は小学生の頃から平和学習で学んできているから。
だけど全国的に見れば認知度が低くなっていて、日本史だって4月に縄文時代からゆっくりやるから、1年の最後に慌てて昭和の時代を端折って足早に通り過ぎるような内容でしか学んでいないのがいけないっておっしゃってました…。
長崎を訪れた池上さんが信じられないことを耳にしたと。
被爆者の方が語り部として講演されていた時に聞いていた学生が「この死に損ない」と罵ったと。
そういう子供達ばかりではない、これは一部の子供のことだとは言っていましたが…。

高齢の被爆者の方々が辛い身体に鞭を打ち、平和の尊さを自らの経験から唱えてくれる。
そして伝承者の方々がそれに続くように伝えてくれている。
次の世代の人達が苦しまないように、幸せな世の中で生活して欲しいという強い気持ちで。
だけど、それを受け止めるべき次世代にその心は伝わっているのだろうか?

ふと、得体の知れない不安を感じました。

伝える人と教わる人の気持ちがひとつになった時に継承が成り立つのだから。


もっと子供達の、そして自分の心を育てなければいけないと。
そう思った8月6日でした。





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