半次郎の“だんごんがん”

要するに、居酒屋での会話ですね。
ただし、半次郎風のフレーバーがかかっています。
≪安心ブログ≫

コルトレーンと“愛”

2007年02月19日 22時40分40秒 | 音楽(・・・いろいろな“音”も)
こんばんは、半次郎です。

花粉が飛んでいます。
それを避けるために外出時はマスクをしています。
ところが、このマスクが大きくて、目の直ぐ下から顎の先端まで隠れてしまいます。
そうなると自然に、額が目立つのですねェ~。
つい気になってしまいます。

さて、土日と遊び呆けた反省を込めて、今日は少し生真面目な音楽を聞いてみたいですね。

・・・と言う訳で、コルトレーンの “至上の愛(A Love Supreme)” を引っ張り出して聞いています。



身体の奥底から力が湧いてくる気がして、お気に入りのアルバムです。
特に2曲目の “決意(Resolution)” が最高に気持ちを高揚させてくれます。

コルトレーンをサポートするリズム・セクションがまた素晴らしく、コルトレーンの意思を受け継ぐように硬質なピアノのマッコイ・タイナー。
ゴリゴリのベースはジミー・ギャリソン。
そして、スポンティニアスなドラミングで盛り上げるエルビン・ジョーンズと、最高のメンバーです。

因みに、コルトレーンとの初めての出会いは、マイルス・デイビスの『ラウンド・アバウト・ミッドナイト(Round About Midnight)』でした。
1曲目の“ラウンド・ミッドナイト”で、マイルスのセンシティブで感傷的なタイトル通り真夜中を思わせるトランペットでマイルスに参り、その後に続く、静寂を打ち消すかのような逞しいテナー・サックスにノックアウトされました。
そのテナー・サックスがコルトレーンでした。
マイルスにもコルトレーンにも惹かれたアルバムです。

さて、話を “至上の愛” に戻します。
タイトルを目にするとバラード集のように思いますが、さにあらず。
“男女の愛” などというありふれた安っぽいテーマではありません。
もっと広い意味での愛がテーマのようです。
宗教的な響きさえします。

最近の世相を見ていると、 “愛” を忘れてしまったかのように思えてなりません。
「自分だけが幸せならばそれでいい。」とでも言っているかのような事件が相次いで起こっています。
まるで、周りの人は風景でしかないかのようです。
悲しくなりますね。

そんな悲しみに打ち勝つ勇気を与えてくれる、そんな音楽です。
コルトレーンの生真面目さが現れている名曲です。
まだ聞いたことのない方に、ぜひ聞いてもらいたいですね。

でも、こういう硬派の音楽が苦手な方には、『バラード』というその名もズバリのバラード集も出ていますので、こちらもお薦めします。



しかし、たまには甘さを排した硬派な音楽も、
     身が引き締まる気がして良いものですよ

                               from 半次郎

※ 2006年3月28日に別ブログに掲載した記事に加筆修正し再掲したものです。


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