石丸日記

反原発運動半世紀
バックは福島第一原発事故を伝える福島民報2011年3月13日号

甲状腺がん裁判 始まる!No242号

2022-02-26 10:32:02 | 脱原発情報

今こそ支援救済を!

 27日、13時、東京地裁前…そこに緑の風船を手にした提訴団の一行が入場行進を行ってきた。 井戸謙一弁護団長らが手にした横断幕には「311子ども甲状腺がん裁判~今こそ救済を…」の文字が光る。

 
 [資料1] 甲状腺がん患者に今こそ救済を!

 提訴したのは、第一原発過酷事故により被ばくし、甲状腺がんにかかった若者たちで、東電に対して計6億1,600万円の損害賠償を求めるものだった。
 16時からの「報告集会」では海渡弁護士は「事故から11年経ったが、健康被害を訴える初めての裁判になる。福島ではモノ言えぬ状況が蔓延し、声を上げられなかった。しかし勇気ある6人が立ち上がった。私たちは17人の弁護団で全力で支えていきたい」と語った。他の弁護士からも「原発事故との因果関係は明らか。必ず勝てるし勝たなくてはならない。6人のうち4人は再発している。若者の将来の夢を奪ったことは許せない!」と怒りに満ちた発言が続いた。
 6人の原告からは「ボイスメッセージ」として音声が流された。「高校生の時に手術したが、再発し遠隔転移がある。将来が不安で結婚も考えられない」(女性)「大学2年の時に手術したが体調がすぐれない…再発・転移が不安だ」(男性)「14歳で被ばくし現在25歳で社会人。甲状腺がんの手術を4回受けた。昨年は放射線治療をしている。事故と病気の因果関係を明らかにして社会保障を受けたい。声を上げられない人たちがまだたくさんいる。その人たちのきっかけになればいい」(男性)と語った。 その声を聞き…会場は静まりかえった。
 
  [資料2] 黒山の人だかりとなった地裁前道路

 現在、甲状腺がんが確認されているのは293人。原告は、この約300人の仲間たちへも東電の賠償と、国による生涯にわたる医療と生活の支援の仕組みを求めている。
 国や福島県は被ばくと甲状腺がんとの因果関係を否定している。その理由として、「福島原発事故による被ばく線量はチェルノブイリと比べてはるかに低い」「治療の必要のないがんを多数見つけている『過剰診断』が起きている」などを上げている。
 それが通るのだろうか?
 報告集会には、薬害エイズ事件で実名で声あげた川田龍平議員も来ていた。
 あの時、川田龍平氏の訴えが世論を大きく動かした。今回の福島の若者たちが絶望から必死の決起に…多くの人たちはどう答えるのであろうか?
 この日、用意された緑の風船には、「311Supportnet」(311甲状腺がん子ども支援ネットワーク)のアドレスが印刷されていた。
 風船のアイデアは原告たちの発想だという!

 

脱原発情報No242号 PDF版はこちら

P2~3  EUに・・・歴代総理大臣5名
    「脱原発・脱炭素社会の共存は可能」と見解表明

P4    処理水は汚染水だ!処理後も残る放射性物質
     閉じ込めた放射性物質を海に捨てるな!

P5    原子炉格納容器 内部調査
     放射線・・・強すぎて時計 線量計 計れなかった!

P6    東電刑事訴訟審 第2回公判開催される!
     女川原発再稼働は正気の沙汰か! 

 



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