ただおの不定期日記

主に映画の感想など。たまに違う話題も書くかもしれません。

映画「フィッシャーキング」

2024-08-16 07:59:40 | 映画
WOWOWで放送されたのを久しぶりに見た。
落ちぶれた元ラジオDJジャック(ジェフ・ブリッジス)。今はビデオショップオーナーのヒモのような暮らしをしている。かつてラジオでの不用意な発言が、無差別殺人事件を引き起こしてしまい、酒浸りの日々。
そんな男がある日出会ったロビン・ウィリアムズ演じるパリーというホームレスは、その事件で妻を亡くした男だった・・・
そのホームレスの話から、聖杯探しをする羽目になるのが一つのストーリーなのだが、その聖杯というのは、乾いた者を癒やす、というのが一つのモチーフ。
この映画の中で、とても好きなシーンがある。このパリーが町で見かけて惚れてしまった女をいつも影から見ていて行動がわかっているのだが、ジャックを連れて駅で彼女を待つシーンがある。
いよいよ彼女が現れて、パリーが後をついて人混みの中を歩き出すと、その雑踏がみなペアになってダンスを始めるのだ。もちろんそれはパリーの心象風景であって現実ではない。けれどほとんど表情を変えないパリーの胸の内を表現した素晴らしいシーンだと思う。


ほかにも、パリーの妄想に現れる赤い騎士が怖かったりする。これも、ジャックが始めの方でホームレスのたまり場に連れて行かれるが、なんだか夢の中のようなシーンで、これがあるから、妄想を実写で見せられても違和感がないのかもしれない。

テリーギリアム監督らしく皮肉が効いた映画だけど、絵に描いたようなハッピーエンド。すっきり見終えられる映画。

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