はなねこ山 Ⅱ

山歩き里歩きと 野の花山の花

スミレが大好き ♪ 蝶や虫も
 
   

笹尾根 ~ 枝先に残る秋     2013.12.01

2013-12-04 | 11月12月に歩いた山

笹尾根を 槇寄山から丸山まで歩きました。

里では 名残りの紅葉、尾根では 散り落ちたばかりの葉と冬木立

秋と冬の狭間を歩いた日でした。

 

 「 久しぶりなので ゆるゆるでお願いね 」

 そんなリクエストにこたえて、笹尾根ハイキングを企画しました。

 

  郷原バス停9:05-10:45槇寄山11:20-数馬峠11:55-笛吹峠12:30

 -12:45丸山13:00-14:45日寄橋バス停

  4人(nonn ちゃん、aki さん、hako さん)

 

 

 12月に入って 紅葉ねらいの登山客が一段落したのか

 上野原駅8時08分発 飯尾行きバスの乗客は 数えるほどで

 用竹と初戸で数人が下車すると、残りは 私たち4人だけになってしまいました。

 

 バス停から 民家の間を登って高台に出ると、郷原の里が見渡せ

 対面高台にある円錐形の木には、クリスマス電飾の線が見えていました

 今朝はかなり冷え込んだ様子で、畑は霜で真っ白です。

 

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 里の秋には、お似合いの柿の実

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  登山道に入ってしばらくは

  まだ きらきらとした 紅葉が残っていてくれました。

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 猪除けのゲートをくぐって、植林と自然林の入り混じった登山道を登って行くと

 背後の梢越しには、権現山あたりの稜線が見えてきました。

 鉄塔の見えているところが 雨降山でしょうか。

 

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 足元に落ち葉が増えて

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 尾根の左手を行くようになると、三頭山への稜線が見えてきました。

 「つね泣き峠」の看板のあたりでは、足首が埋まるほどに落ち葉がたまり

 いつもは カサカサと心地よく響く踏み音も、四人ともなると ガサガサとちょっと煩い

 

    07

 見上げる梢にはまだ葉が残り

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   一方で

   地面には 次代の命の芽吹きが

 

    どんぐりって

    とんがってる方から発芽するって知ってた?

    (殻を剥いたのは私たちではありません)

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 さらに登って振り返ると、なにやらしみじみと 人恋しくなりそうな眺め

 山並みの向うに富士山の頭が見え、眼下には郷原の町並みが望めました。

 

    09

 

 稜線に出る手前で 三頭山との道を分け、西原峠へ向かいますが

 このあたりも 盛りのころにはさぞかし素晴らしい紅葉が見られるのではと思わせる

 雰囲気の良い自然林が広がっています。

 

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   西原峠

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 西原峠から左手に一登りすると、槇寄山(1188.2m)で

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    南側が開けていて

    富士山は雪のない中腹まで、右手には三ツ峠が見えました。

    S1

 

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 富士山の手前に見える 丸いピークは 麻生山でしょうか。

                 ( 北峰だそうです。sanpoさんに教えていただきました。 )

 今日はあちらも歩いてみたかったのです。

 

 まだ時間は早いけれど、今日のコースでは ここが一番のんびりできそう

 風もなく静かな山頂で、ゆっくりと おしゃべり&ランチタイムにしました。

 

 

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 西原峠に戻って 数馬峠へと向かいます。

 道標をもう一度写真に撮って・・・ と

 私がシャッターを押すのと

 休憩していたヒトが 顔をあげるのが 同時で

 

  ん?  えぇ~ ~ っ !?

            ぱっ・・・・・  ぱれっとさん

 

 

 20分後のバスで やはり郷原から登って来られた pallet さん

 笹尾根ひとり歩きを満喫される予定なのだとか。  私たちおじゃま虫だったかしら・・・

 ピークは踏まずに日原峠まで行くという pallet さんを見送って、私たちも出発します。

 

 はじめはヤブっぽい道

 登山道が北側に付けられているので寒く、日陰には 霜柱が残っています。

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 落葉した自然林を進んでいくと、田和(上野原)への分岐

 ここも 南側の見晴しのいい場所です。

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 左手の奥多摩側は自然林で、木々の間からは 御前山と大岳山がずっと見えていますが

 葉が茂ると この眺めもなくなってしまうのでしょう。

 日射しの具合が良くて 山がきれいに見えるのにと、とても残念になります。

 

 高い梢にわずかに葉を残した落葉松の林を過ぎていくと、やがて数馬峠に出ました。

 

     ここも富士山が見える場所

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 自分の足だけをたよりに 峠道を往き来していた時代に

 日原から あるいは西原から 重い荷駄に喘ぎながら峠へと登りついて

 やれやれと安堵して眺める 富士のお山

 その姿は きっと、神々しいまでに美しかったに違いありませんね。

 

      左に目を移すと 丹沢山塊も見えました。

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 数馬峠を過ぎると 登山道に笹が見られるようになりました。


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   南側は植林帯になって

   緩やかで 変化に乏しい道が続きます。

 

   自分の足で歩くしかなかった時代には

   歩きやすくてありがたい道だったのでしょうが

   時が移った今は

 トレランにぴったりのコースなんですって。

 

 笛吹(うずしき)峠には、大日と彫られた石が置かれ

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   みぎ かづま   ひだり さいはら

   の文字も見えます

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 ここからは丸山への登りになりました。

  そうそう、少しはアップダウンもないと 飽きちゃうわよね。

 縦走路から右手にわずかに登ると、丸山(1098.3m)で

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   木々に囲まれてはいますが

   南側は落葉樹なので、日射しはたっぷり

   今は 富士山も見えます。

   今日は、ここまでずっと同じような景色に

   出会ってきたことになりますね。

 

 

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   丸山から

   おしゃれな看板に導かれて下っていくと

   まもなく 落ち葉いっぱいの尾根を行くようになり

 

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     左手には笹尾根の稜線が見えてきました。

      pallet さん どこまで行ったかしら

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 その後も植林帯を下ったり 落葉した自然林を通ったりして 高度を下げていくと

 「十二天」と掲げられた鳥居や、以前は住居があったのではと思われる空き地

 さらには 帳塚原の看板がある広場など

 かつての暮らしをうかがわせる場所がありました。

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 そして、また輝く木々が迎えてくれました。

      日が傾いてからの黄葉はいちだんときれい

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 ここにたどり着くまでには、 実を探したり味見したりして たっぷり遊んできたのですが

 今年 最後(かな?)の紅葉に立ち止まり、じっくり味わってから 里に下り立ちました。

 

 かつての暮らしに思いをはせながら のんびりと歩ける笹尾根を

 次は別の峠道から登ってみたいと思いました。

 

 

 * *  おまけの話 * * * * * * * * * * * *

 

 登山口(下山口)から舗装道路を下っていくと まもなく T字路に出て

 さてどちらに行ったものやら・・・   と、うろうろしていると

 はるか下にある 民家の窓が開いて

 「バス停に行くなら こっちよ!  こっち !」 と、大きな声が聞こえてきました。

 寒いのに わざわざ窓を開けて教えてくれたんですね。ありがとう 

 

 バス通りに出たところでは、脚立を担いだ男性が

 「バス停はそっちへ行けばすぐだよ。バスは3時ごろかな

 はい  ありがとうございます。

 

 舗装道路に出てからバス停へと向かう道には 看板や指導標が全く見られず

 また 硬くて斜度がきつい路面は、足には厳しい 今日一番の難路だったのですが

 いただいた親切がとても嬉しくて、皆でにこにこしながら帰ってきました。

 

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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バッタリ、びっくりでしたね~。 (pallet)
2013-12-04 16:53:32
バッタリ、びっくりでしたね~。
帰りのバスや電車でのおしゃべりもとっても楽しかった♪

こちらの下山路のほうが変化があってよかったかもです。
今度、歩いてみようっと。
で、はなねこさんもT字路でいいことがあったのね。
里山って、こういうことも含めてなんだかほっとしますね。
おやおや、今年もばったりがあったんですね。 (ゆき)
2013-12-04 20:58:29
おやおや、今年もばったりがあったんですね。
それにしてもはなねこさん、
この秋は本当に紅葉狩りに恵まれて、
素晴らしい締めくくりになったこと。
来年こそ、私もあやかって、そしてまたバッタリビックリしたいものです。
はなねこさん  こんばんは (sanpo)
2013-12-04 22:18:51
はなねこさん  こんばんは

palletさんとバッタリだったの?
山でのバッタリは、嬉しく楽しいですよね。
郷原からの道は静かで、私も好きです。
槇寄山からの富士山もきれいですね。
そうそう、富士山手前の、あの丸みのある山は私も先週行った北峰で、
その左の小ピークのデコボコを越えたなだらかな山が麻生山です。
名残の紅葉も見れて、よかったですね。
★☆pallet さん (はなねこ)
2013-12-05 09:08:54
★☆pallet さん

ひとり歩きをじゃましちゃってゴメンナサイ
でも、まさかまさかの嬉しいビックリでしたね。
それに、あんなにたくさんおしゃべりしたのは初めてかも (^^)
楽しいバス電車旅でした。
日寄橋への下山路は、なかなか面白かったですよ。ぜひ♪
民家が見えてから迷うことよくありますよね。
声をかけてもらって助かったし、とても嬉しかったです。
★☆ゆきさん (はなねこ)
2013-12-05 09:14:42
★☆ゆきさん

今回はゆきさんにお会いできずに残念でした。
でも、高尾あたりでまたバッタリするかもですね。
今年は紅葉が遅くまで残っているように感じます。
温暖化のせいかなとも思いますが、どうでしょう?
今回、アオツヅラフジとムラサキシキブは見ましたが
アカネらしき実はありませんでした。
★☆sanpo さん (はなねこ)
2013-12-05 09:21:18
★☆sanpo さん

あれは北峰でしたか。
あちらもいつか歩いてみたいと思っています。
私はまだ先輩方のようにはたくさんの山を歩いていませんが
ほんのわずかでも それらしい山がわかってくると
山歩きはいっそう楽しくなりますね。
郷原から西原峠への道はいいですね。
次は下りに使ってみるのもいいかなと思いました。
こんばんわ? (アッキーマッキー)
2013-12-05 19:29:16
こんばんわ?
ぽかぽか陽気の秋と冬の狭間、紅葉を通した優しい光に囲まれてのハイキング、楽しい様子が伝わってきますね。
親切な里の方のお声がけも良かったですね。
今年は初冬の高尾山にも行ってみたかったけど、今週末は滋賀県に遠征し、昔の仲間と忘年会です。はなねこさんとどこかでばったりできるのは、やっぱり、来年以降ですね。
★☆アッキーマッキーさん (はなねこ)
2013-12-05 22:23:13
★☆アッキーマッキーさん

冬枯れ間近の季節になってしまいましたが
それでも少しだけ秋の名残りを楽しんできました。
里山は風景はもちろんですが
地元の方とお話しできるのも魅力的ですね。
週末は滋賀県ですか。
またスミレに会えるかもしれませんね (^^)
笹尾根もこんな時季にはこのような紅葉にも恵まれ... (フクシア)
2013-12-06 09:08:33
笹尾根もこんな時季にはこのような紅葉にも恵まれ、のんびりと良さそうですね。
この辺りを歩いたのはかなり前の事で、はなねこさんの記録を見たら行ってみたい気持ちになりました。

里山の風景ってやはり心にじんわりと沁みそうですね。
こんばんは。 (ブル)
2013-12-06 19:42:55
こんばんは。
浅間尾根を歩いたときに向かい側の少し高い位置に
見える笹尾根が気になっていました。
このあたりの集落の感じが気に入り、冬には笹尾根を
歩こうと思っていました。
写真を見させていただき、また歩きたくなりました。

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