★★★能登シーバス★★★

年の瀬に入りました。

いつもなら晩秋からは静かにハタハタパターンを待つばかりでしたが，今年ほどシーバスを追いかけた年はありませんでした。

その理由の一つに，仲間内でシーバス大会を開いたことにあります。ルールはシーバス2匹の体長の合計。大会といっても総勢6名と少人数ですが，情報を交換し合いながら切磋琢磨してきました。

 

その中で，特に印象的だった時期がサヨリパターンを狙っていた頃です。サヨリパターンといえば，ベテランでもなかなか手を出さないほどの難しいベイトパターンとされています。どれほど難しいものなのか，私も挑戦してみました。

 

確かに目前にサヨリのナブラが沸き，シーバスがここかしこにサヨリにアタックをして豪快に飛沫を上げますが，そこにルアーを通しても一向に喰いません。このくやしさ，もどかしさは，なかなかのものです。もちろん，ルアーの種類やコース，レンジを変えてみますが全く喰いません。そして，たまに高速リトリーブをするとサヨリが引っかかるだけです。

 

そこで，丁寧に海中を観察してみると，シーバスに追い詰められたサヨリは一定の方向に逃げず，蜘蛛の子を散らすように八方に広がって逃げます。ですから，ルアーを通しても喰わせの方向が定まらないために，ヒットしたとしてもそれはまさに偶然の産物になってしまいます。

 

しかし，ふとしたことがきっかけで，なんとこのサヨリパターンを克服することができました。

傍から見れば，唖然とするような方法ですが，この方法を用いると，にわかにヒット回数が増えました。釣友もこの方法で掛けたこともありますし，ルアーにシーバスが2匹追いかけてきたこともありました。

まずパラガスは必須です。そして，この花見月メソッド，売れますｗ

 

さて，大会期間は11月末日まででしたが，なかなか上位に食い込めず，今までなかなか手を出さなかったリバーにも足を踏み入れました。当たり前ですがリバーは流れがあるために，ルアーを自然な形で流しやすく，ドリフトなどちょっとしゃれた釣り方も取り入れてみました。しかし，なかなか結果は出ませんでした。

 

そんな時，フローティングをダウンに投げ，ゆっくりリトリーブさせると見事にヒットさせることができました。リバーは食えない魚だからと軽んじていましたが，それでも釣れると嬉しいものです。

 

そんなこんなで大会が終了し，結果は4位でした。1位は有名ブロガーのナカジマン。いつもまるで漁師のような釣果を上げており，仲間一同驚愕しています。釣り場の見極めを含め，ルアー選択，ルアーアクション，リトリーブスピード，潮の読み方など，どれをとっても流石の一言です。釣りのみならず，人間的にも大変すばらしい男です。いつもありがとう。

 

そして，12月に入り，次にチャレンジしたのが「サラシ打ち」です。以前から，「サラシの中は釣れる」ぐらい知っていましたが，サラシの価値をとくと教わってからは，以前よりもはるかにサラシにこだわるようになりました。

むしろ，サラシがないと釣りにならないとまで思えるようになりました。アングラーならこれぐらいのことは当たり前のことと思われるかもしれませんが，私にとっては新鮮なことでした。

そして，奥能登まで足を運び，波がテトラにぶつかり，泡粒が一面に広がるサラシを意識的に狙うことで少しずつ釣果を上げることができるようになりました。

 

しかし，「サラシが出る＝海が荒れている＝危険度が高い」ということになりますので，今後の釣行も充分に気を付けたいところです。

 

現在は，ベイトを追いかける青物を含めたシーバスを狙っています。ベイトの入るタイミングと合えば，つ抜け釣果も夢ではありません。

 

寒いけど熱い時期です。