唯一無二の一投なり

花見月の釣りブログです。能登での釣りが中心です☆彡

奇跡の価値は

2023年11月04日 22時23分25秒 | シーバス

こんにちは,花見月です。

上州屋七尾店さん主催のワンデイシーバスコンペティションに出場しました。

釣り大会は初めての参加になりますが,地元能登での大会ということで奮って参加しました。

そして,釣り仲間で県内外の凄腕アングラーも参加と聞き,負けられない気持ちもありました。

また,せっかく能登での大会ですから,ここは優勝を狙うならランカーで決めたいとも思いました。

前日から釣友と打ち合わせ。正々堂々と戦いたいと言う釣友は,惜しみなく最新の釣果情報を教えてくれました。互いに話をしているといやが上にもワクワク感が高まってきます。

ルールは,羽咋川以北の能登エリアで10月28日(土)から24時間以内に釣れたシーバス1匹の全長を競います。

大会当日,早々に上州屋七尾店さんで受付をし,エントリーカードをもらいました。

受付の際に,改めてルール説明がありました。

追加のルールで前日の大雨の影響で穴水町と能登町は12時まで,珠洲市と輪島市は18時まで釣り禁止となりました。

私はもともと内浦で勝負をするつもりでしたが,釣友は外浦で釣行プランを組み立てていたのですぐに追加ルールのことを伝えました。

さて,今年の内浦のシーバスは絶不調。

例年にない高水温の影響かシーバスが全く岸に寄っていません。

ベイトは確認できても,シーバスだけがいない不思議な現象。

しかし,前日からの雨と風の影響でシーバスが寄ってくるのではないかと一か八かで内浦(七尾湾)メインで計画を立てました。

本来は雨が降っていたなら川に入った方が良かったかもしれませんが,私は川でシーバスを釣ったことがありませんので初めから海へ行くつもりでした。

小さな漁港近くの広場に車を停め,隣接する神社に向かって神頼みをしました。

護岸から釣り場に着くと,意外と好天。風もなし。

ところが,しばらくすると北西の強風が吹き,穏やかだった海面が波立ってきました。

これではキャストがしづらく,ベイトが探せません。たまらず能登島の南湾へ。

しかし,ベイトは確認できず,北湾を転々とします。

やはり北湾は強風であまり釣りになりませんでした。

ここで早々にデイでの釣行はあきらめ,体を休めてから夕マズメのサヨリパターンに賭けることにしました。

サヨリパターンは得意な方です。

そのため,この大会はサヨリパターンで勝負を決めようと思っていました

でも,この時はとりあえず1本を釣っておきたいという気持ちの方が強かったかもしれません。

17時を回り,サヨリが漁港内に現れ始めます。

そして,シーバスのボイル発生。

喜びも束の間,捕食音が小さい。

セイゴか。

とは言いつつも,とりあえず1匹は釣っておきたい。

パラガスに巻き回数の変化をつけながら,ストップアンドゴーで巻き続けていると,ようやくヒット。

やはりセイゴ。

しかも,煌々とした満月が上がってくるにつれてシーバスのボイルが消失。

これはまずい。

21時に同じく苦戦していた釣友と合流し,情報交換をします。

この日のシーバスは諦めることにし,翌日の早朝に賭けます。

釣友は奥能登外浦へ。私は体力とタイムリミットまでの釣行時間を考え,七尾湾に留まることにしました。

翌日。早朝5時半。

日が昇ってくるまで,もう一度サヨリ付きのシーバスを狙いますが,不発。

6時に場所移動。

ワンチャンス狙いで,ベイトが入ってくるポイントを熟慮し,最後の勝負に臨みます。

昨日と同じく,漁港から護岸沿いを歩きます。

そして,一投一投に思いを託し,逸る気持ちを抑えながらリールを巻きます。

この時,ルアーが何かに当たりました。

バイト?

しかし,喰ってこず。

もう一度同じところに投げると,またゴツゴツと何かに当たる感触が。

正体はコノシロの群れでした。

この群れにもシーバスは付いていません。

 

東の空が白み始め,カタクチやサヨリ,コノシロを確認。

ベイトが混在している難しい状況。

はるか沖では,たまにカタクチが海面に飛び出しています。何かに追われているのか。

なんてもどかしい。

せめてもっと岸に寄ってくれればと垂涎のため息。

 

その時でした。

射程圏内で一瞬だけカタクチが海面に飛び出したのが見えました。

しかも,沖から手前にかけて。

まさに奇跡。

これを逃すともう後はないと瞬時に悟りました。

唯一無二の一投に思いを込めます。

手前10mで何かがルアーを追ってきます。

その瞬間,ルアーに喰いつき反転する魚体が見えました。

静寂を破り,ドラグ音が激しく鳴ります。

きた。

間違いなくシーバス。

しかも,大きい。

鼓動が速まり,神にすがる思いで目の前のシーバスと対峙します。

フックはしっかり口に掛かっている。あとは,エラ洗いをさせないように丁寧に寄せるだけ。慌てるな。

しかし,手前まで来たかと思えば,また沖に向かって走り出し,海面に顔半分を出しては激しく頭を振っています。

これを逃せば,間違いなく負け。

絶対に逃がせない。

ロッドを少し持ち上げて,シーバスに海面で空気を吸わせると幾分弱まりました。

ネットを海中に入れます。

シーバスは引き込まれるかのように静かにネットの中に入ってきました。

 

達成感と久しぶりに見る瑞々しい銀鱗に込み上げるものがありました。

この2日間でチャンスが訪れたのはわずか3秒。

しかし,その奇跡的な瞬間をものにすることができました

 

大会に参加された皆様,お疲れ様でした。

また,今大会を企画し,お世話をしてくださった上州屋の皆様,ありがとうございました。

大会っていいものですね。

久々に胸が熱くなりました。

 

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