華's 徒然日記

日々の出来事を、気が向いたときに、徒然なるままに書き記していこうと思います。

Book Review in July

2007-07-31 00:00:00 | Book Review
今月は、ブログの更新は滞り、本もほとんど読めていませんが、いろいろと充実していたので良しとします。来月から学生生活最後の夏休みです。遊ぶところは遊び、やるところはしっかりやろうと思います。

『ブレイブ・ストーリー(上)(中)(下)』
宮部 みゆき〈著〉 角川書店
☆☆☆☆☆☆
少年ワタルが、自分の運命を変えるために、玄界へと旅立つ物語です。
「模倣犯」以来、約六年ぶりに宮部作品を読みました。宮部さんは大好きな作家の一人ですが、ファンタジーには初めて手を出しました。
序盤は、ワタルの家庭の問題が書かれています。離婚騒動に揺れる家族、関係者の描写が生々しくて、ぐいぐいと引きこまれました。てっきりファンタジーがすぐに始まると思っていたので、いい意味で肩透かしをくらいました。
ワタルの不条理な運命がたっぷりと書かれたあと、幻界を舞台にした物語へと展開します。母親がガスで心中を試みる現実から剣と魔法が登場するファンタジーへと世界観が一変するので、少しだけ戸惑いました。
幻界を訪れて、いきなり殺人事件が起こるところは、さすが宮部作品だなと思いました。ヒトの悪意も容赦なく書かれていて迫力があります。
水人族のキ・キーマ、ネコ族のミーナとともに繰り広げる冒険は、だんだんと読むのがつらくなってきました。物語の先が気になって仕方なくなるような、小説を牽引する要素があまりなかったからだと思います。ワタルが旅をしていくにつれて成長していく様子は好感がもてましたが、もうちょっとストーリーに緊迫感がほしかったです。
読後は、ボリュームが多いこともあって、それなりに心地よい疲労を感じられました。小説の世界観はしっかりと構築されているし、怪物との戦闘シーンも読み応えはあるので、ファンタジーが好きな人には楽しめる小説だと思います。

テスト終了

2007-07-27 00:00:00 | Weblog
テストが終わり、野球を観戦しようと思ったら、まさかの中止になりました。仕方がないので飲みに行きました。ホットペッパーで適当に選んだ店でしたが、かなり美味しかったです。やはり、客の年齢層が高い店は間違いないんだなと思いました。

「を」の修正

2007-07-23 00:00:00 | Weblog
真・ショートショートコンテストにて『「を」の悲劇』が入選しました。というわけで、少しだけ手直しした原稿を載せてみます。

『「を」の悲劇』

 日本語の改正案という議題が国会で可決され、ひらがなで不要なものは削除しようというはたらきが現実となった。
 国会議員の賛成過半数で削除された文字は、ひらがなの「を」。
 名詞として使われず、文章でもあまり用いられないことが主な理由だ。あ行の「お」で代用できることから、一昨年ごろから若者のあいだでは「お」が助詞として定着しており、子供が間違えやすいという各小学校からの圧力もあって世の中から「を」は消えることとなった。
 しかし、私はこの改正案に断固として反対する。作家という職業柄、日本語には人一倍密接に関わってきたが、「を」が使えないとなるとこれは美しい日本語の表現にとって深刻な問題である。
 そもそも、「を」はひらがなのなかで最も美しい形状ではないか。「ち」と「と」の見事な融合、性的ともとれるなめまかしい曲線――頭の固い議員たちに、今一度、「を」という文字の素晴らしさについて見直してほしい……。
 しかし、このような考えの者はごくわずかに限られた。世論や多くの作家も、「を」などという文字は不要だという意見に賛同している。嘆かわしいことだ。
 そして、私の熱心な訴えもむなしく法律によって「を」という文字で執筆することは厳しく制限されてしまった。もしも「お」で代用せずに小説の発行した者は、著者のみならず、出版会社も含めて懲役二年以下の刑に服さなければならないという。
 まったく馬鹿げた世の中ではないか。このような世界で、私は小説家として生きていくことができようか。否、できるはずもない。 
 このコラムにおいて、私の作家人生は終焉する。これは私の「を」に対する魂の在りかたであり、日本語やひらがなに対していままでお世話になった人としての務めである。
 「を」の悲劇と題してここまで読んでくれた諸君、いま一度、ひらがなの「を」の役割について考え直してみるべきではなかろうか。決して「を」は不要なものではない。「お」では表せない、「を」でしか伝わらない感情、想いというものがあるはずだ。名詞で使われないことや、子供が間違えやすいという安直な問題ばかりでなく、「を」の重要性について深く吟味してほしい。これは、小説家として少なからず生きてきた私の最大の願いである。
 最後に、「を」よ……。
 あなたが消えることは、私の力不足に他ならない。どうか、どうか許してほしい。
 たとえ一人きりになっても、私はこれからも「を」に対する深い愛は変わらないだろう。文壇から消えることになっても、私は「を」とともに生きていく。
 そして、いつの日か、国民が自らの誤りに気付き、「を」が日本語として復活するときまで、静かに待っていてほしい。
 それまで、どうか安らかに眠っていてくれ。
 「を」よ。本当に、すまなかった……。  
                                        著 神林修造


■編集長より読者さまへ
 このコラムお、新聞に掲載した理由は、「を」が消えることに対してささやかな哀悼の意おささげることもありますが、それよりも「を」の不要さおあらためて読者さまに示す意味があります。このコラムは作家が自ら寄越したものであり、弊社が依頼したわけではありません。さらに、文章は新聞社へ持ち込んだままのものであり、編集者は原稿に一切手お加えておりません。
 それにも関わらず、この文章の中には、助詞としての「を」が一度も使われていないのです。
 つまり、皮肉にも、この作家は自らの手で「を」の不必要さについて説いたことになりました。「を」という文字など使わずとも、文章は容易に書けるということです。
 最後に、「を」という表記お用いた記事お掲載したことについて、読者さまに深くお詫びいたします。文章としてではなく、「」でくくった形として表しているので違法ではありませんが、読者さまお不快にさせたことに対して、社員一同、ここで深く謝罪いたします。誠に申し訳ありませんでした。
 これからも「を」などという文字は読買新聞社としても一切使うことなく、正しい日本語と真摯な記事お、皆様に提供していく所存です。どうぞ、これからも宜しくお願い致します。
                            
                                        2035年 4月7日 読買新聞朝刊より抜粋

アンパンマン花火

2007-07-22 00:00:00 | Weblog
花火をしました。コンビニで花火を買ったら、光がアンパンの顔に見えるという秘密のメガネが付いていました。メガネを付けて花火を見ると、ほんとうに火花の一つひとつがアンパンマンの顔に見えました。ただ、アンパンマンの顔がころころと地面に落ちるさまは、草食動物がうんこをしているみたいでした。食事中の使用は避けたいなと思いました。

プレゼン

2007-07-20 00:00:00 | Weblog
システム開発のプレゼンがありました。プログラミングの追い込み作業から解放されて、ふっと肩の荷が下りた気がします。あと期末テストを片付ければ夏休みです。ほどよく遊んで、がっつり小説を書きたいです。趣味の活動をおろそかにしていると、いくら学業に励んでいても、どこか後ろめたさを感じてしまうことに気が付きました。とりあえず、ひさしぶりにショートショートでも書きたいです。

Happy Birthday to me

2007-07-17 00:00:00 | Weblog
今日、22歳になりました。いままでの誕生日のなかで今回がいちばん良かったと思います。普段、コンビニやほか弁のお世話になっているせいか、デパ地下でご飯を買うだけで贅沢をしている気になりました。シャンパンの蓋を飛ばしたときはセレブな気分になりました。