goo blog サービス終了のお知らせ 

小さな庭の花日記

つるバラを中心に宿根草や山野草を植えてナチュラルな庭作りをしながら、DIYでパーゴラやサンルームを設けて楽しんでいます。

乳酸菌 『すんき』漬けの不思議なお話。。。

2010-11-29 | 美味しい食べ物
こんばんは☆ハイジです
昨夜は『龍馬伝 最終回』に感銘を受けすぎた私がブログ作成不可能になったため
だんなブログが久しぶりに発動されたわけですが

今日は、なんとか気持ちを立て直すことができたので(笑)ブログを再会いたしま~す

めっきり寒さが厳しくなってきた、標高1100メートルの私の故郷です。。。


ご覧の通り、雄大な御嶽山が一望出来るポイントでだんなさんが写真を撮ってくれました

道路状況が悪かった昭和時代は、【秘境】と言われていました。。。。


大正生まれの祖母の時代の交通手段は、足か馬だったようです

この様な山や谷に囲まれていて秘境と言われた村だけに、塩は大変貴重だったそうです。。。


通常、漬け物には塩が使用されますが。。。。
昔からこの地方で受け継がれている漬け物【すんき】は、一切塩を使用をしないのです

何と!!【乳酸菌】で発酵させる漬け物なのです

(大きな樽に【すんき】が入っています。毎年母が昨年の種菌を使用して少しずつ増やしていくんです)


そして、この【すんき】の正体は何と『かぶ菜』なんです

かぶの根元に乳酸菌があって、その乳酸菌が発酵して【すんき】が出来るのです


大昔からお姑さんからお嫁さんに代々伝わってきた、この土地特有の伝統的な漬け物なんです

酸っぱいほど美味しいと言われていますが、母の漬ける【すんき】はとっても酸っぱいんです

※短気な人ほど酸っぱくできる様です(笑) ←ちなみに祖母が作ると酸っぱくはならなかったので
優しかった祖母は母のすんきを絶賛していました(笑)


一週間前に出来上がったという【すんき】を、さっそく食べやすくザクザクと切ってみました


祖母がよく作ってくれた蕎麦には足元にも及びませんが【すんき蕎麦】をだんなさんに作りました
(祖母は自家製のそば粉をつかい、手打ちで蕎麦を打ってくれました。これは市販の蕎麦を茹でただけです・・・)


【すんき】はとっても酸っぱい食べ物で、醤油との相性がバッチリなので蕎麦に最適なのです
酸っぱい【すんき蕎麦】はとってもクセになるんですよ~

(今年も母のすんきはやっぱり酸っぱくって美味しかった~)


ちなみに御嶽山から流れてくる川の水はとても冷たく、その冷たい水で茹でた蕎麦を締めるととっても美味しいんです


乳酸菌は今の科学で知りえる情報なのに、昔の人が何故???活用していたのかな~と不思議に思う私です。。。

(寒い時期に漬けるので、近年の温暖化で最近は漬ける時期が遅くなってきている母は言っています・・・)

昔の人の知恵に驚く私ですが、そんな素晴らしい伝統の味を受け継いでいかなくてはと思っています

自然の有り難さと保存食の有り難さを感じる今日この頃です



塩を一切使用しない少し不思議な漬け物の【すんき】ですが。。。
この寒~い季節だけに味わえる郷土食です

(お蕎麦はもちろんうどんにしても美味しいで~す)