手帳のはなし

わたしは、昨年

身体障害者手帳を取りました。

それまで「手帳」に関する知識はほとんどありませんでした。

ただ、緑内障の場合

だいたいは最後まで中心の視力は残るので

「見えづらいけど見えている・・・」状態で

医師のほうから手帳をとるように

勧めることはあまりないということらしいです。

 

確かに視覚障害の中に

「視野障害」が加わったのは近年になってからです。

　

しかし、だんだん視野狭窄が進み

不便さを感じるようになってきた時に

「これは困ったな」

と思うようになりました。

　

そんなときに

知り合いに視野検査のコピーを見せましたら

「これって該当するんじゃない？

　先生に相談してみたらいいよ」

と言われました。

 

ところが

わたしの主治医は

とても話しやすく

こちらの話もよく聞いてくださるのですが

この件に関しては

どうやって話を切り出して良いのかわからないのです。

ストレートにきけば良いのかもしれませんが

自分の中に「手帳」を取るということと

「障害者」になるかもしれない・・・ということに

一歩踏み出せないものがありました。

 

そんなことをぐじぐじ悩んでいましたら

ネットで知り合ったかたからアドバイスをいただきました。

単刀直入に、「手帳の級に該当するんですか？」

とは聞きづらいから

「わたしの視野の欠損は２分の１以上ですか？」

と先ず聞いたら良いよ？

 

視野欠損の場合、２分の１以上が欠けていれば

手帳に該当するからです。

 

その質問をして

「該当しているよ」

という返事が返ってきたら

「実は・・・・」

と本題に入り、なぜ自分が手帳を取りたいのかということを

詳しく説明すればいい・・・・

ということでした。

　

たったこれだけの事を言うだけですが

結構勇気が要りました。

診察の数日前から緊張して

これってかえって目に良くないんじゃない？

とも思いました。

 

当日、最初の質問をしてみましたら

「充分、２分の１以上だよ」

という答えです。

この答えは驚きです

「では、見えてる部分は４分の１位ですか？」

とシナリオにはなかった質問もしてみました。

「いや、もっと少ないよ」

これは全く予期せぬ展開です

自己判断で

「ぎりぎり２分の１かな？」

なんて軽く考えていたのですが

そんなに見えてないの？

かなりショックだったのですが

手帳申請についての話は

トントン拍子に進み

「次回申請用紙を持ってきてください・・・」

といことになりました。