飛行機模型 工房濱治 製作日誌

主に飛行機のプラモデルについて、現在工房で製作している物についての記事です。

胴体塗装

2005-11-30 | FOCKE WULF Fw190 D-9

さて、下面塗装の次は胴体の塗装です。迷彩は0.2mm径のハンドピースでフリーハンドの吹き付けですが、あらかじめ細筆でアタリを取ってからの方がやりやすいようです。胴体の塗装が終了したらマスキングして翼上面の塗装となります。奥の機体はそのマスキングの途中の模様ですね。数度のマスキングに耐えられるしっかりした塗膜作りには、下地をわずかに荒らす「足付け」をしっかりやっておく事と、塗膜にある程度の厚みを持たせる事がポイントです。

98式水偵/巡洋艦「川内」搭載機 完成写真

2005-11-25 | 98式水上偵察機

98式水上偵察機「川内」搭載機の完成写真をフォトアルバムにアップしました。
フォトアルバム

今回の撮影は非常に時間がかかってしまいました。と言うのも、8割方撮影が終わったあたりで、機首上面のシールドをつけ忘れているのを発見しまして、急いで取付けた後に、また最初から撮影し直しましたので、いつもの2倍ほど時間がかかっております。
毎回毎回念仏のように繰り返しておりますが、思うように設定出来ないカメラが非常にもどかしいのであります。今度こそ、今度こそカメラを買う勇気を持ちたい!

突き合わせのマスキング

2005-11-24 | FOCKE WULF Fw190 D-9
「突き合わせ」の意味についてご質問を頂きましたので、少し分かりやすく説明したいと思います。
わりと手間を食うマスキングの方法のひとつで、メリットは塗膜の段差が目立たないという点ですが、具体的にどういう事なのか順に説明して行きますので、しばしおつき合い下さい。

大戦中のドイツ機の国籍マークを塗装するとして説明していきます。
まず、シンプルに基本塗装の上からマーキングを入れる場合ですが、おおよそ下の図のような手順になります。メリットはあまり深く考えずとも良い点で、最初はこの方法からはじめる方が多いんじゃないかと思います。図の一番下に示したように塗膜の段差が出来、黒一色ならまだいいのですが、例えば白の上に赤を塗った場合などは結構目立つことになってしまいます。

次は塗り残しの場合ですが、手順はおおよそ下の図の通りです。メリットは全体をマスキングする手間が省ける点で、私の回りではこの方法を多用している人も多いです。これも上からのマーキングと同じく、塗料の段差が出来る事になります。

で、その塗料の段差が出来るのを出来るだけ回避しようとする方法が「突き合わせ」で、手順は下のような感じになります。上の2つの方法よりかなり手間は多めになりますが、上手くいけば塗装面が面イチに近くなりますので、「研ぎ」と併用すれば繊細さは増す感じですね。

まぁ、段差とは言えどわずかな物ですし「そこまでは気にならない」と言う方は考えなくてもいいかと思いますが、やり方を知っておくだけでも何かの役には立つんじゃないかと思います。
こんな感じでお分かりいただけたでしょうか?

下面塗装

2005-11-22 | FOCKE WULF Fw190 D-9
風邪がいつまでたっても治らないのはトシのせいなのでしょうか。大量の鼻水と格闘している最中です。

赤腹の機体は上面のマスキングを剥がし、下面の部分のみをマスキングし直し、その他の機体も下面から塗装してます。塗色はRLM76とRLM84ですが、基本的に別売デカールの塗装指示を根拠としています。手前の機体はエルロン裏側と増槽ラックがRLM76、胴体下面がシルバーとのことですので、マスキングしたり今だ塗り残したりしております。脚庫のカバーも別色なんですよね。

赤腹

2005-11-18 | FOCKE WULF Fw190 D-9

で、赤を塗装した状態。ベタ塗りに近いですが、シャドーが残っているのがお分かりでしょうか? 塗料は珍しくモンザレッドを使ってみました。台にしているのは100円ショップで買ってきた「どんぶり」にすべり止めの新聞紙をかぶせたものです。安易にいくつも作れますので重宝してます。1/72を作る時は「おわん」になるわけですな。
後追いで製作記を書いておりますが、追い付くまでもう少し。風邪が辛いです…。

赤腹下準備

2005-11-17 | FOCKE WULF Fw190 D-9

本塗装の最初は、赤腹にする機体の下地を白濁色で塗る事から初めました。シャドーの部分を残しつつ白を塗って行き、上塗りの赤の隠ぺい力が弱い事を利用してシャドーを反映させます。当然ですが赤が乗ると、この状態よりも柔らかい感じになりますね。赤腹の部分は突き合わせの塗装ですので、上面はきっちりとマスキングして作業してます。

シャドー吹き

2005-11-16 | FOCKE WULF Fw190 D-9
お久しぶりの新規投稿です。
ここの所少し忙しくしてまして製作する時間がなかなか取れなかったんですが、ようやく一段落つきそうな所で今度は風邪をひいてしまいました(´・ω・`)。皆様はくれぐれもお気を付け下さいませ。
更新が滞っている間も少しずつ進めておりまして、写真が何枚かたまっておりますのでぼちぼちテキストを書いていこうかと思います。

本塗装の前にまず影にする部分を吹いてます。塗料はコクピット色のブラックグレーにしてみました。写真はリベットを打った機体ですのでリベットラインにも吹いていますが、その他の機体はパネルラインのみですのでこれよりもあっさりとしています。やはりリベットを打った機体の方が面に対する情報量が多くなりますので模型的により精密な印象になる気がします。
前回の記事でマーキングは突き合わせで塗装すると書きましたが、よくよく考えてみると工程が煩雑になるわりには、塗り重ねの量を考えるとあまり意味がない(結局塗膜の段差が出来る)ような気がしましたので、今回はシンプルに塗り重ねで行こうと思っております。どちらにせよ型紙が生かせるのはこれ幸いでございますね。

マーキング型紙

2005-11-07 | FOCKE WULF Fw190 D-9

基本マーキングは突き合わせのマスキングで塗装してみようと思い、デカールをコピーしてマスキングテープを切り出す型紙にしようと思ったのですが、白フチの部分が上手くコピー機では出ませんでしたので、一旦デカールをスキャンしてパソコンに取り込んだ後にグラフィックソフトでトレースしてデータを作り、プリンターで出力してみました。結果は上々で、フチの幅が0.3~0.4mmの部分も綺麗に出力できております。問題は、これを元にして寸分違わず切り出せる腕を私が持っているかどうかだったりするのですが(笑)。もしも無理そうならその時にまた別の手段を考えるとしましょう。

この型紙、使ってみたい方がいらっしゃいましたらプリントして差し上げますのでメールにてご連絡下さい。Illustratorをお持ちの方はファイルでのメール送信も可能です。バージョンは8.0で製作してます。最近何かと忙しく返信は遅くなるかと思いますがご容赦下さいませ。

下塗り

2005-11-02 | FOCKE WULF Fw190 D-9

さて、生地のチェックをするために下塗りをしてみました。塗料は傷などを発見しやすく、かつ塗膜が薄く仕上がるいつものシルバーです。最近はめっきり寒くなって塗料の乾燥も遅くなってきましたので、シンナーをレべリングシンナーから普通のミスターカラーシンナーに変えました。昔はラッカーシンナーで溶いていた事もあったのですが、さすがにこれは乱暴ですね。吹いた結果、思っていた程の問題は無く、この辺は「流石」が枕詞のタミヤ所以でしょうか。
ジュラルミンで出来ている機体をまずシルバーで仕上げるのは、飛行機模型を作っている雰囲気が3割増しになる感じがしてお気に入りです。

主翼と胴体の継ぎ目

2005-11-01 | FOCKE WULF Fw190 D-9

リベットを打つ際にパキッ!とパテごと外れてしまった継ぎ目を塞ぐために、そのまま瞬着を流しただけではやはり強度が不足するだろうと思いまして、0.3mm径の穴を継ぎ目に沿っていくつか開けまして、そこに瞬着を流し込む事で強度を上げると共にヒビを塞いであります。今度このキットを作る時は、あらかじめ隙間にプラ片をはさんで完全に接着した後にパテで埋めるであろう事は言うまでもありません。やはり基本はきっちりと押さえるべきでした(´・ω・`)。

で、処理を終えた状態が上の写真です。リベットはまだ不完全ですが、全体の下塗りの時に再度見直す事にします。シルバーの塗料を吹いて仕上がりを確認してますので、反射で見にくいのはご容赦下さいませ。この部分だけで随分と時間がかかってしまいましたねぇ。