昨日は某MLからの転送で案内がきていた「サイエンス映像学会」に参加するために、かなり久しぶりに「万博記念公園駅」に降り立ちました。
以前、みんぱくの「サリー展」に行ったことがあるなぁと懐かしみつつ、久々にみんぱくのウェブページを眺めていて見つけましたが、6月22日の日曜日に、「音楽の祭日2008」というのが開催されるみたいですな。楽しそう!
と、のっけから話が脱線→修正。
ところで今回の主催者もおっしゃってましたが、関西圏で生活する者にとって僻地のイメージがある「万博記念公園駅」。一方、空港とは直結してるので、関西圏以外から来る方には非常に便利。神戸空港と直結しているポートアイランドと同じ空気を感じました。
ワタシの場合は、わざわざ梅田に出ずとも、職場から自転車で10分ほどの天六から堺筋線-阪急千里線-大阪モノレールと乗り継いで行けるのだと知り、17:30の業務終了後、自転車でダッシュ。
淡路で阪急に乗り換えなきゃと思ってましたがそうではなく、堺筋線=阪急千里線だったので、意外と近かったなという感想です。
当初は大阪市内・中心部に設置された関学のサテライト・キャンパスで開催する予定だったとのことですが、授業やらなにやらのスケジュールで埋まってしまい、この人気スポットは、今回使用できなかったみたいです。
いや、アクセスの話ばっかしてますが、これって脱線じゃありません。
この「サイエンス映像学会」、主体となるのは研究者と映像のプロと呼ばれる方々。つまり、明らかにアカデミア・オンリーではなく、一般に開かれた学会です。
主催者からは、そういった一般に開かれた学会のわりに、僻地(笑)でしか開催できなかったという無念さの表明がされたものと受け取りました。東京での立ち上げ会合では300名ほどの出席者がおられたようですが、今回はおよそ50~60名ぐらいでした。
まぁちょっと寂しかったですけど、アットホームな雰囲気で進行するかなぁと期待したのですが、18:30~20:30までの大部分がゲストのプレゼンテーションに使われていまして(まぁこれは興味深かったのですが)、質疑応答の時間は十数分しかありませんでした。
一般の方々と共同する学会というのに慣れていないのかなぁという発展途上の雰囲気はあったのですが、基本姿勢として一般に開かれていることは、会員リストを見ればよくわかりました。
いや、とにかくバラエティに富んでおります。初代会長である養老孟司氏から、最年少会員は、まぁ親子会員ではありますが小学1年生までですから。
ところで、主催者の方がおっしゃっておられて気になったのが、「日本でもサイエンスカフェという活動が盛んになってきたけど大学内に取り込まれてしまい、開催場所も大学のカフェでやるのが主流になってしまっている...」という話。
まぁ、開催場所で言えば、阪大のオレンジカフェはそうですね?でも街中でやってるカフェのほうがまだ多いと思いますよねぇ。
あと、大学や研究所に取り込まれているのではないかという問題提起がありましたが、これはかなり慎重に考えたいところ。つまり、外部ブレーンを使え、お金を回せという話ならば、やっぱり皆んな「新しい市場」を求めてるだけなんだなっていう矮小な話に落ち着くだけじゃんって思うので。
科学コミュニケーションという名のもとで、今年も多くの予算が計上されていますが、これってね、何度も書くけど公的資金ですから、その辺のところ、とにかく考えつつやってほしいですな。
ゲストの方が編集した生命誌
太陽の塔ってこんなにキュート!
晩ご飯は、初のスエヒロ@天六
A定食1260円也。美味しかった♪
サイエンスカフェのところでちょっと引っかかったので、とりあえず情報がてら言葉を残していきます。
えと、開催場所としては、街なかで行われているのが圧倒的に多いです。そういう意味では、主催者の発言は間違いです。
でも、「大学に取り込まれている」というのを、「大学等が主催している」と考えたら、確かにそうかもしれません。過去行われたサイエンスカフェ(一回こっきりのも含めてですが)の主催者を見ると大学などが半分とまではいかないですが、それに近い数のカフェに関わっていることが分かっています。
(あ、私とりあえずカフェ調査をしてまして…そこからの情報です。)
ある程度は仕方ないのかなぁとは思いますが。
最後に。そのゲスト、私のボスです。
少しお話は長かったかなと思いますが、ご自身や研究室の学生さんが制作されたサイエンス映像を交えながらのプレゼン、大変興味深く聞かせていただきました。
ところで、「大学等が主催している」のが半分とまではいかないという点、びっくりしました。ワタシの感覚としても、9割がたは大学や研究所主催だと思っていたので...調査って必要ですね。
「大学等が主催している」のが半分とまではいかないという点,サイエンスカフェ・ウォッチャーの私やMiWさんの感覚とも合致します.
ただ,問題と思うのは個人が運営する独立系のカフェがあまりに少ないこと.サイエンスカフェは「大学等が主催している」と誤解されないためにも,独立系カフェの認知度を上げる必要があるかなと思いました.
んじゃ、残りの半分の構成はどうなってるんですか?NPOとか自治体ってことですかね?
独立系カフェっていうのは人それぞれだと思うけど、認知度を上げるというよりも、個人個人の周辺の輪をじわじわ広げていくことかなと思ってるんですが。
待つ犬さんの以下の論文が参考になります↓
http://hdl.handle.net/2115/32372
独立系の認知度を上げる,というのは「大学等が主催している」というのを吹聴して回られたくないということ.個人個人の周辺の輪をじわじわ広げていくことももちろん重要で,そのためにも独立系カフェの成功事例を増やしていきたいと思っています.
待つ犬さんの論文、読んでみますね。
今回の独立系カフェに関しては成功「事例」になるか分かりませんが、K_Tachibanaさんのblogや当日のサポートが心強かったので大変有り難かったです。
今後、独立系が増えていけばいいなぁと思いますが、こればっかりは義務的な強制ではないので難しいですね~