Intersecting Voice Cafe

サイエンスカフェを中心に,
ライフスタイル雑談ブログ
by hamarie_february

対話と会話

2007-02-05 23:55:39 | サイカフェ神戸

「科学とニセ科学」のエントリーで,話題に出させていただいたきくちさんからコメント(というか,落ち着きのあるツッコミ?)を頂きまして,やり取りをさせていただきました.ありがとうございました...(最後に身もフタもないことを言い放ってしまったので,まだ終わってないかもしれませんが^^;;).

ワタシのブログはコメントが少ないのでモノローグが常態ですが,たまのこうしたダイアローグ(対話)は「そもそもの考え方が定まっていない」人間(ワタシ)にとっては,とても有益なものです(しょっちゅうになると能力的についていけませんが)

対話といえば...昨日のサイエンスカフェ終了後,関わったスタッフで軽く反省会をしたときに,I 先生から「サイエンスカフェでコミュニケーションを成立させるのはどうすればいいのか」という話が出ました.参加者の方に出していただいたさまざまな意見を,その場,その瞬間にどうファシリテートすればいいかと悩んでおられて,これまでのスタイルに少し変化を持たせたいと思っておられるようです.

で,昨日は...というワケでもないですが,哲学カフェさんに後半の進行をお任せしたため,ある種,場面を変えたことによる強制的なスタイルの変更が試みられたといえます.「ゲストに質問するのではなく,参加者が互いに語り合う」というスタイルですが, 時間の制限,参加者の多さ,初めての試みといった三難があったにもかかわらず,とても盛り上げていただきました.

しかし,I 先生がおっしゃるには,「話がかみ合っていない場合はどうすればいいのか」と.

うーん,何とも耳の痛い話です

続けて,「なぜ質問に対して真正面から答えないのだろう」という点も指摘されました...いや,これってワタシがよくやってしまうことですが...でもね.当初(サイエンスカフェを始めた頃),逆にワタシがおおかたの理系の人に対して驚きを持ったのは,「質問に対してすぐに答えちゃうのね.スゴイ」ということでした. 例外の人ももちろんいますけど...

 

さて,サイエンスカフェがどういった「場」であるべきかについては,さまざまな議論がされていますが,日本のサイエンスカフェ黎明期に書かれたブログを見つけたので読んでいると,対話と会話の違いについて,とても興味深いことが書かれていました.

対話と会話―カフェ・シアンティフィークのシンポ (Mangiare!Cantare!Pensare! 2005/05/16)

小生の考えは、「交流」=「対話」、「議論」=「会話」という置き換えができるんじゃないかということなんだけど、ここで「対話」というのは、基本的に「二者」の間で行われるものであり(だから"dia-logue")、何らかの合意を意図的または予定調和的に目指したものを意味している。多数の人が参加するCSでも、そこでの話が参加者同士ではあまりなされず、もっぱらスピーカーと参加者のあいだでのみ行われれば、それは「専門家」と(集合的一者としての)「非専門家」という二者の間の対話となる。これに対し「会話」というのは、複数の話者の間で水平的に行われるものであり、多数の視点や関心が交叉することで、話題がいろいろな方向に乱反射し、各々の予想や期待を超えて広がっていくことに醍醐味がある。そのなかで当初は見えなかった物事のつながりが発見されたり創られていく。つまり、対話は同一化と予定調和を志向するのに対し、会話は分化(differentiation)と創発(emergence)を志向するというわけだ。


で, I 先生とT先生に転送しましたら,さっそくI 先生から,「そのうち、hamarie_februaryさんともゆっくり対話について語り合いたいと思います」と返信が...

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