身の変転あかつきを降る春霞 　身の変転あかつきを降る春霞（身変転暁降春霞）はシン...

　　　ときをりは憶ふ或る事たんぽぽ黄 　ときをりは憶ふ或る事たんぽぽ黄（時折憶或事蒲公...

　　　いまさらの如くにみるよたんぽぽ黄 　いまさらの如くにみるよたんぽぽ黄（今更如見蒲...

　　　春愁の煙草に点す火やくれなゐ 　春愁の煙草に点す火やくれなゐ（春愁煙草点火紅）は...

　　　涕けば済むものか春星鋭くひとつ 　涕けば済むものか春星鋭くひとつ（涕済春星鋭一）...

　　　かゆさあり冴返る夜の右のてのひら 　かゆさあり冴返る夜の右のてのひら（痒有冴返夜...

　　　霙けり人より貰ふ銭の額 　霙けり人より貰ふ銭の額（霙人貰銭額）はエイ・ジン・セイ...

　　　娼婦またよきか熟れたる柿喰うぶ 　娼婦またよきか熟れたる柿喰うぶ（娼婦又良熟柿喰...

　　　菊白し得たる代償ふところに 　菊白し得たる代償ふところに（菊白得代償懐）はキク・...

　　　花の夜や異国の兵と指睦び 　花の夜や異国の兵と指睦び（花夜異国兵指睦）はカ・ヤ・...