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日記

マグダラで眠れ

2013-04-02 05:01:15 | Weblog
転職活動でもするかと思って一通りゲームを作ってみることにして
モデリングとかしてるのだけど久しぶりにやると超めんどくさい。
でもまぁ面白いけど2D絵を描くのに比べるとすごい時間かかっちゃうよなぁと。

何ヶ月かくらい前にスニーカー文庫が「これはラノベの歴史を変えるぜ!」みたいな
すごい推しでうってた「再生のパラダイムシフト」っていうのがまぁなんというか
およそラノベ草創期からの読者である俺をして「これはキツイ!」と思わせるほどの
ベタベタ且つぺらい中二病作品で何度も挫折しかけつつ読み終わった後に
積読になったまま埋もれていた支倉凍砂(はせくらいすな)の「マグダラで眠れ」を
発掘ついでに。

この人は杉井光と同期の電撃小説大賞生で中世をネタにした調べ物的話が特徴的で
デビュー作の「狼と香辛料」は「経済モノラノベ」というジャンルを切り開いて話題になった。
アニメ化もされたんだけどそういうのはなかなか伝わりにくくてあれだったかなぁ。
まおゆうなんかも大きく見るとその系譜にはいると思っていいと思う。
まぁあれは近代化というもの全般を扱っていたわけではあるけれども。
(いや、そう考えるとむしろ銀英伝に近いか?)
この「マグダラで眠れ」は錬金術師というネタで中世的世界を舞台に金属精錬の話を扱っているんだけど
まぁよく色々調べてきてんなと話の細かさに感心する。
狼と香辛料でも「野望を追い求めての流転」と「安らかな日常への憧憬」といったものが
対比としてよく出てきていたけどその辺もまた相変わらずというか。
ただとにかく「さいせいのぱらだいむしふと」の後だっただけに夢中で読み進めるというより
一文一文味わって読むみたいなラノベにあるまじき読み方をしてしまったw
いやでも面白かったんですよ、ホント、久しぶりにw

先月8年ぶりに星界の戦旗がでたのでこれもじっくりぐだぐだと味わって読もうと思う。

「再生のパラダイムシフト」はあとがき見ると作者が高校生のときに書いた(ひょっとしたらまだ
高校生かもしれないがw)ものらしくて「いや~、本当にそういう感じですねw」って感じで
まぁ自分も高校生だったら楽しく読めたかもしれない、とでも一応書いておこうw
でも高校生だと思うと結構すごいよなぁとは思うけど。ちゃんとこれだけまとめあげて書いてる訳だから。