小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

179・180 殆辱近恥 林皋幸即

2022年02月15日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 親御さんに教わりながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので、知らない漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《殆辱近恥 林皋幸即》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「近」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、近にふくまれる「斤」はおのを意味しており、斧を木の板に近づけて切る様子を表した形だそうです。
 このため「斤」には、
 「近づける」
 「断ち切る」
 の意味があり、斤のグループは、
 近 斤(近づく)+辶 近くまで接近する。
 祈 斤(近づく)+示(神) 願いを近づけようと神に祈るさま。
 芹 切って食べる野草。
 欣 憂さを断ち切って晴ればれするさま。欣喜。
 となるそうです。近、祈はストンと意味が理解できますね。芹と欣はちょっともどかしいかもしれません。
 
 林皋について、古くからある注釈は人の名前としていますが、そのような人がいたかどうかわからないので、岩波文庫の千字文では林や沢(=皋)と訳していました。
 つらかったり、しんどいときは、山や河川敷ですごすと気持ちが落ち着きます。自然のなかでリラックスすることのすすめ、といったところでしょうか。
 

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。