「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

11月19日(火)20時~・11月20日14時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

人間は死んだらどうなるのか?

2022年11月24日 20時54分57秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

朝から暗い話であるがご容赦いただきたい。

最近体調が優れないせいか、自分はいつ、いかなる状況で死ぬのか考えることがある。

また兄弟が早世していることも一因かと思う。

10歳の頃のことである。

人間は死んだらどうなるのかという不安に苛まれていた時期がある。

森田博士も少年期にお寺の地獄絵を見て死の恐怖に取りつかれたと書かれている。

何処か共通している部分を感じる。

今から思うと随分早熟であった。

文学や哲学に魅かれ、ひたすら生きることの意味を探していた時期もあった。

当時は観念としての死であったが、今は60代で亡くなる人も多い事を考えると現実である。

ある意味で神経質者とは、命が有限であると感じている人々ではないだろうか?

森田博士は、死についてこう述べられている。

私にとっては死ということは、いかなる場合、いかなる条件にも、常に絶対的に恐ろしいものである。

私はたとえ私が一二五歳まで生きたとしても、そのときに死が恐ろしくなくなることは、けっしてないということを予言することができる。

世の中の大半の人々は、自分はいつまでも元気で、死は別世界と考えてのんきに生きている。

神経質者は、今にも死ぬのではないかという不安を抱えながら生きている。

どちらが良いかという問題ではない。

生死一如という言葉あります。

これは森田博士の言葉ではなく仏教の言葉です。

仏教では、「生」と「死」を別のものとして分けてとらえるのではなく、二つをひっくるめて「生死(しょうじ)」と言うそうです。

命を有限と感じる感性が、よりよく生きたいという発想につながる。

最近あらためて神経質であることに、感謝の気持ちがわいてきた一世です。


2022.11.25 一世

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最後まで自分を信じることで生まれる奇跡!

2022年11月24日 09時40分12秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

昨日はワールドカップ「カタール大会」での歴史的勝利に歓喜に沸いた日本でした。

途中で疲れて諦めて寝てしまった私です。

今朝のニュースで、ドーハの悲劇から29年も過ぎたのかと思いました。

昨日のことのようです。

その悲劇がなぜ昨夜の歓喜を生んだのか?

その問い掛けにドーハの悲劇のサブメンバーだった北澤 豪さんが、個々の能力のレベルアップ+海外のチームで自分と向き合う時間が増えたことと言われていました。

若い会員の皆様、人生はあっという間に過ぎていきます。

症状との格闘にかなりの時間を費やすには人生は短すぎます。

森田博士は、努力即幸福と言われました。

結果は別として最後まで自分を信じて努力を積み重ねることに幸福感を感じるだけでも良いのではないでしょうか。

振り返りますと人間関係の苦しみからサラリーマン生活を何度も諦めかけた私です。

華々しく活躍することもなく、出世することもなく、誰からも褒められる事もなく、潜伏期間37年で定年という一つのゴールを迎えました。

そのような私ですが先日若い職場の仲間の結婚式に招待され一番新郎新婦に近い来賓席に座らせていただきました。

身に余る光栄で、飲み過ぎて反省しています。

ところで集談会の中でも、せっかく森田療法に出会えたにも関わらず、森田でも救われないと諦める方があります。

若き日の私も正にそうでした。

集談会から離れ、発見誌も積読だけの日々もありました。

理由など何もありませんでしたが、十代で森田療法に出会い、自分の苦しみの原因がこれだと直感的に感じました。

今でもその直感は、正しかったと思います。

もちろん、集談会も一般社会と同じで感性の合わない人もありました。

それも事実ですが、毎月お会いする仲間の皆さんの人生に対するリスペクトから、無条件に自分に重ねていることもありました。

なんども投稿しましたが、一番の学びは人は立場や貧富に関係なく、何らかの苦しみを背負いながら生きているという事実です。

そしてそこから見えてきた平等観です。

自分の直感を信じる。

目先のことに一喜一憂することなく、とにかく続けてみる。

結果はどうしようもない。

評価も他者に任せるしかない。

最後まで自分を信じる者にのみ見えない力が働く。

私に出来ることは、ひたすら自分を信じて努力即幸福の日々を継続するしかないと感じている一世です。



2022.11.24 一世


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