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At First

ARROWS NX F-01Fとの1年間を振り返る。

 2013/10/24の発売日から1年間、富士通製のARROWS NX F-01Fを利用してきた。機種変更を前に端末の現状と印象を振り返っておく。

 今回、ARROWS NX F-01Fにはカバーや画面保護フィルムを装着せずに1年間利用した。
 日常使用の中で誤って落下させたことが数度あったので背面や端末の外周に傷がいくつか残っているのだが、それらの小さな?凹みを除けば背面を光にかざして擦り傷が確認できる程度で見るに堪えないような状況ではない。ウルトラタフガードplusの面目躍如といったところだ。
 充電やデータ転送のためマイクロUSBケーブルを幾度となく抜き差しした外部接続端子はそれなりの劣化が確認できるが、機能にはまったく問題がない。カバーのないキャップレス端子はケーブルの抜き差しが容易で使いやすかった。

ARROWS NXに残る落下の痕跡 外部接続端子はそれなりに劣化しているが機能上の問題はない


 ARROWS NXにはストラップホールが備えられていたので、リングストラップを取り付けていた。ちょっとした持ち歩き時にはリングに指を通して端末を握ることで安心して利用できた。実際には落としているので説得力はないのだが…。
 現時点での電池性能を自己診断機能で確認すると、充電能力として80%以上の性能を維持していると表示される。電池パックをユーザー自身が交換することが不可能なので1年を超えて端末を利用するユーザーには気になる部分だろう。印象として購入当初よりはバッテリーの持ちが悪くなってきている気がするが、まだまだ実用上の問題はなさそうだ。私の利用スタイルなら1日半程度までは充電なしで問題ないだろう。

ストラップの取り付けが容易 電池性能の自己診断では充電能力は今も良好


 ARROWS NX F-01Fの最大の魅力はなんといっても背面に搭載されたスイッチつき指紋認証センサだ。
 スリープ状態からの画面再点灯、そして指紋認証によるロック解除までをスムーズに行うことができるこの機能の満足度は最高クラスだ。

指紋センサつきスイッチ


 さらに指紋認証機能をNFC/おサイフケータイロック設定に利用することができ、解除のみならずロック時にもパスワードが必要なおサイフケータイアプリの残念仕様を見事にフォローしてくれている。これに加えて、標準で用意されているウィジェットの中に「NFCおサイフケータイロック設定」があるのには拍手喝采を贈りたい。ARROWS NXには現実的におサイフケータイロックを利用するために必要なツールが揃っている。

NFC/おサイフケータイロックの設定が指紋認証で可能 ウィジェットにも標準で「NFCおサイフケータイロック設定」が用意されている


 残念な点もいくつかある。
 マナーモードの切り替えはメニューからの設定のほか側面のボリュームボタンの長押しでも可能なのだが、画面ロックを解除してホーム画面が表示された状態でないと機能しない。指紋認証によりロック解除が容易とは言え、中途半端な仕様だ。
 このほか、標準ブラウザではスマートフォン向けのサイトとパソコン向けのサイトを行き来するとスマートフォン向けのサイトが正しい表示倍率で表示されない事象があった。思わず舌打ちしたくなる瞬間である。また、ごくまれにホームアプリNX!ホームがエラーを出すことがあったが、すぐに回復するのでそれほど問題とは感じていない。
 そういえば、購入前に期待値が高かった「ヒューマンセントリックエンジン」は、その効果を実感するほどではなかったな。

マナーモードの切り替えにはロック解除が必要 標準ブラウザはしばしばパソコン版サイトにアクセスする


 ARROWS NX F-01Fが「100点満点で何の問題もない」というわけではもちろんないが、以前のエントリーで記した安定して稼働する良い意味での「普通の端末」という評価は最後まで変わらなかった。過去の「ARROWS(笑)」とは完全に別物だ。
 今度は機能的に尖った提案のあるARROWSシリーズも見てみたい。

 1年間、ありがとう。

ありがとう!ARROWS NX F-01F



【参考】

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