今回は和風テイスト。畳敷きの部屋でくつろぐひつじのしつじくんとメイドのメイちゃんの背後に広がる庭園が美しい。五重の塔が格式高く存在感を示している。
■早朝一番にカラスが飛び立つドッキリ
朝5時。ひつじのしつじくんとメイドのメイちゃんはすでに起きている。夏ver.では夜明けが1時間遅い「逆サマータイム」で我々を混乱の渦に叩き落としたが、今回は従前通りの時間進行である。メイちゃんが手にする赤いコーヒーポットから注がれたらしいコーヒーを手にするひつじのしつじくん。2016年冬ver.では白色のボットとカップが使われたが、赤のレパートリーもあったようだ。ふと縁側に目をやると、向かって右側から真っ黒なカラスが歩み出てきた。真ん中まで来ると突然バタバタッと羽を羽ばたかせて飛び立っていく。完全に驚かせようという気が満々だ。そういえば2016年春ver.の夕方の場面でも同様の演出があった。
午前6時はエクササイズの時間。ひつじのしつじくんは両手を交互に前に出すコサックダンスのようなアクション、メイドのメイちゃんはフラフープを回している。ともに2017年春ver.の午前5時台と同じである。
この時間、上空に目をやると気球が浮かんでいる。これまでの執事室で見たことがないデザインで、言葉を選ばずに言えば「地味」だ。2014年秋ver.と2016年春ver.に2回登場した気球と比べてみるとその差は歴然である。
朝食は午前7時から始まる。トーストにフライドエッグと、執事室の雰囲気に真っ向から反する欧米風のブレックファーストだ。ただ、朝からホットドックにかぶりついていた2016年冬ver.ほど染まってはいないので「欧米か!」のツッコミは保留しておこう。
午前8時台は一見すると午前5時台と全く一緒にみえるのだが、カラスが出てこない代わりに空に雲が流れているのが違いだ。
午前9時台からお着替えが始まる。兄妹は秋ver.で2年連続となるミノムシとシマリスの衣装に着替える。スマホ版では、マチキャラとして2014年11月のおしゃれひつじver4での登場が初出だ。
大画面の機種でないと判別しにくいが、庭に置かれたししおどしの水受けから魚が勢いよく跳ねている。2016年新緑ver.で池から跳ねていたのと同じ魚だ。
■芸術家ひつじの復活に緩む涙腺
午前10時台になって、ひつじのしつじくんが懐かしいお着替えを持ち出してきた。iモード版iコンシェル初期のマチキャラが、11月にお着替えしていた芸術家ひつじである。少なくとも執事室としゃべってキャラではスマホ版には移植されていない。当時の木製パレットには赤黄緑などの絵の具が置かれていたが、今回はやや地味な色が並んでいるのが違いか。それにしても懐かしい。芸術家に目を奪われていると上空をゆっくりと飛行船が通り過ぎていく。「iコンシェル」のロゴが着いた広告仕様なのでこちらも抑えておきたい。
午前11時台はこちらも2年連続のお着替えとなるクリ兄妹。ひつじのしつじくんのドングリスタイルは2012年11月に登場した「しゃべってコース秋冬ver.」からの6年目、メイドのメイちゃんのクリの被りものは2015年10月のおしゃれひつじver8が初出だ。
正午を回ってお昼ご飯の時間になった。ひつじのしつじくんは七輪を持ち出してきてサンマを焼いている。3年前の2014年秋ver.では夕方に一日おきに焼いていたのだが、今秋は毎日焼いている。ただしグラフィックは全く同じだ。
メイドのメイちゃんは秋の味覚をザルいっぱいに持っているが、フルーツはともかくクリやキノコはどうするつもりなんだろう。七輪で焼くのか?
午後1時は雨が降る。雨と言うより雷雨だ。時折稲光が光る。ひつじのしつじくんとメイドのメイちゃんは楽しそうに手を上げたりリズムをとったりしているが障子戸を閉めた方がいいのではないか。
けれど、2時の虹に向けた伏線として、この世界では毎日午後1時台に必ず雨が降るのである。
2時、虹。9年続く駄洒落「2時の虹」である。2016年秋ver,から兄弟はこの時間帯にお昼寝をするようになり、虹を直接見ることはなくなってしまった。
午後3時台は空に注目。ジェット機が横切っていく。かなりリアルな描写なので、飛行機クラスタの方ならモデルとなっている機種や航空会社がわかるかもしれないが、私にはわかりません。
■黒ネコが堂々と居座る夕暮れの執事室
秋は夕暮れ、午後4時である。紅葉していた木々が夕焼けに照らされて一層赤みを増している。畳も夕焼け色に染まっている芸の細かさは見逃せない。午後5時になって執事室にゲストがやってきた。大きな目が印象的な黒猫さん。執事室のネコといえば、2010年正月ver.のトラ猫さんを皮切りにさまざまな種類のネコが登場してきたが、こちらも新顔である。黒猫は時折シッポを丸めて目を閉じるが動き回ることはない。
午後6時。日が落ちて夕食と思いきや、兄妹は楽器を持ちだしてきた。2人のセッションは2016年春ver.に始まって、2016年冬ver.(クリスマス、お正月を含む)に続く3シーズン目だ。今回はひつじのしつじくんは5種類目の楽器となるコントラバスを持ち出してきた。メイドのメイちゃんは2016年春ver.と同じバイオリンだ。
縁側には月見団子とススキが飾られている。
午後7時に夕食が始まった。うどんのようだが、月見ではなく油揚げの入ったきつねうどんのようだ。おかずはなんだろう?
午後8時。満月でウサギが餅つきを始めた。いつもの演出である。
と思ったら、朝からずっと障子にもたせかけてあったはずの黄色とピンクのウサギのぬいぐるみがない。まさか、あの2匹が月へ行ったのか…?
午後9時台も秋ver.では恒例のお着替え「うさ耳」である、スマホ版での初出は2015年のおしゃれひつじver8で、2016年秋ver.の執事室に続いての登場だ。月にもウサギ、執事室にもウサギでウサギだらけの時間帯となった。
午後10時台になって月から餅をつくウサギの影はなくなり、ウサギが部屋に戻ってきたようだ。やっぱりこのウサギが月に行っていたのか。
さらに執事室恒例のUFOが登場してくるのだが、青と黄色に交互に光りボディは透明にも見える新型である。
この間、ひつじのしつじくんは座って本を読んでいて、メイドのメイちゃんはパソコンに向かっている。UFOにもウサギにも気づいていない。メイちゃんのパソコンは2016年冬ver.ではオンラインショッピングのようだったが、今回は青い背景にたくさんの文字が流れている。まさかコマンドプロンプト?
午後11時。遠くの山に大文字焼ならぬ羊文字焼きが現れた。羊文字が嬉しいのか、飛び上がって喜ぶひつじのしつじくん。記録を見る限り、羊文字の送り火は2015年秋ver.以来になるだろうか。
■ひつじのしつじくんが仰向けに寝るという「事件」
日付が変わって午前0時。ひつじのしつじくんは就寝した。ひつじのしつじくんの寝姿と言えば、伝統的に背を向けたスタイルが多いのだが、珍しく仰向けのままだ。夜空を星が流れるのが午前1時台。大きめの流れ星が大量に尾を引いて流れていく。
UFOと並んで執事室の常連なのが、午前2時台に登場するお化けである。2017年春ver.以来3シーズン連続で蝶ネクタイタイプのひつじお化け2匹が登場した。髪飾りがモミジになっているのが秋仕様か。
午前3時になって再び雷雨となった。誰か障子戸を閉めてあげて〜。
午前4時。嵐も収まり、ようやく静かになった。そういえば、今回は深夜の時間帯にメイドのメイちゃんの登場はなかったなぁ。
壁紙を提供している「きせかえクローゼット」では、春ver.以来、久々に夕方の時間帯の執事室を描いた壁紙が提供されている。執事の学校も黄色一色に紅葉の赤色がチラチラと舞う幻想的な景色だ。学校の屋上にiコンシェルのロゴマークの旗が揺れている。
Galaxy S8のWQHD+ディスプレイの解像度は縦2960x横1440ピクセルの18.5:9という縦長である。ひつじの執事室を表示するとご覧のとおり、画面の下部に大きなスペースが出来てしまう。縦1334x横750ピクセルの解像度のiPhone 7やiPhone 8であればちょうどよいので、iPhoneが前提のデザイン設計と言うことか。
秋ver.の執事室の運用は、10月末のハロウィンと11月19日のひつじのしつじくんの誕生日を挟んで12月の頭まで続くことになる。
【参考】
- 芸術家スタイルを忘れてしまった、ひつじのしつじくん (2022/10/16)
- ひつじの執事室2017年冬ver.は、冬遊びを満喫する24時間 (2017/12/17)
- ひつじの執事室の2017年夏ver.。朝昼晩の到来が1時間遅い「逆サマータイム」に (2017/8/20)
- ひつじの執事室が2016年秋ver.に模様替え。おしゃれひつじのお着替えで秋らしい演出 (2016/9/26)
- 芸術家なひつじのしつじくん (2009/11/1)