At First

ボンネットが閉まらない

 そんなわけはない。

 インサイトのエンジンルームを私が見たところで何かわかるわけではないし、カタログにも雑誌にもネットにも写真はいくらでも掲載されているが、とりあえずボンネットを開けてみた。

インサイトのエンジンルーム


 初代シビックハイブリッド(ES9)のエンジンルームはオレンジ色の配線が目立ったが、インサイトは注意してみないとそれを見つけられない。下の写真と比べてみるとよくわかる。排気量こそ同じだが、やはりここには7年の進化が詰め込まれているのだろう。

初代シビックハイブリッドのエンジンルーム


 気が済んだので、閉めることにした。

 ・・・ところが、閉まらない。
 開けるときに指を入れて外したフックでロックはかかっているのだが、どう見ても数センチ浮いている。何度やっても同じだ。
 念のため書いておくが、車のボンネットを開けたことはこれまでも何度かある。そして、もちろん閉めたこともある。開けた状態で固定するためのクランプを格納して、ある程度の高さで手を離すだけ、のはずだ。

 「ひょっとして、上から押すのか?」と思い、少し力を加えてみたが、ボンネットが変形しそうになり、すぐに止めた。
 ディーラーに電話しようとかと思ったが、思い直して、とりあえず取扱説明書を開いてみる。

 
閉めるときは、ステーを外しクランプに納めてから、ボンネットを静かに下げて、約30cmの高さから手を離します。(オーナーズマニュアル P162)


 知っているとおりのことが書いてある。
 ・・・・・・30cm?

 親指と中指で、およその長さを作ってみる。・・・・・・これだ。

 改めて、ボンネットをお腹のあたりまで持ち上げて、静かに手を離してみる。

 (ボン)
 
 閉まった。
 
 これまでは、15cmくらいの高さから手を離していたが、ES9と同じ感覚では閉まらないようだ。インサイト(ZE2)は初代インサイトのようなアルミボディではないが、ボンネットがなんだか軽い気もする。

 もし、同様のことで悩む方がおられた際に、このエントリーがヒットして一助となれば幸いである。
 勢いをつける必要はない。約30cmの高さから静かに手を離せば、意外と大きな音とともにボンネットは閉まる。

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