ハードウェアは以前と同じメモリを2GBに増設した状態。BIOSは0802に更新してある。また、今回もプリインストールのWindowsXPは残さず、全領域をUbuntuに割り当てることにした。
まず、Ubuntu.comのダウンロードページから、Ubuntu Netbook Remixを選択して、ダウンロードするサーバーを選び、「Begin Download」をクリックする。
このファイルはISO形式ではなくimgファイルで、しかも、容量は950MB近くもあることから、起動できる状態でUSBメモリに書き込む必要がある。
そこで、活躍するのが、Win32 DISK Imagerというソフトだ。
サイトからダウンロードしたらファイルを解凍して起動すると以下のような画面が表示される。このうち、「Image File」の欄には、ダウンロードしたubuntu-9.04-netbook-remix-i386.imgを指定、「Device」にはインストールに利用するUSBメモリのドライブ名を指定したら、「Write」をクリックし、確認画面で「Yes」をクリックすると、あっという間にUbuntu Netbook Remixインストール用のUSBメモリが完成する。
インストール前の最終準備として、EeePCのBIOS SETUP UTILITYで起動順序をRemovable Dev.から変更したら、USBポートにUSBメモリを挿入して起動するだけでインストーラーが起動する。これでOSがインストールできるなんて便利な時代になったものだ。フロッピーディスクにDOS環境からCD-ROMドライブにアクセスするためのドライバを組み込んで…、なんて時代もあったのに。。。
さて、インストールは日本語で進行するので、特に困ることはない。デスクトップ版と同様の手順だ。およそ25分後にはインストールが完了し、再起動を要求される。
なお、USBメモリを抜くタイミングは、再起動の確認メッセージのあと、画面に「Please remnove the disc」が表示されてからだ。外してからEnterを押すと再起動が始まる。
こうして起動するUbuntu9.04 Netbook Remixの初期画面が以下である。
ここでいきなり問題が発生する。このランチャは、なぜかプチフリのように操作上の引っかかりを感じてしまう困ったシロモノなのだ。
だが、あとでアップデートを適用することで、ウソのように解消するので、しばらくの辛抱となる。
アップデートの前に、Ubuntu Japanese Teamのサイトから追加パッケージを追加する。サイトには、「日本語環境の構築を簡単にするためのパッケージ、日本で特に人気の高いソフトウェアのパッケージ、プロプライエタリなソフトウェアのインストールを補助するパッケージ」と書いてあるが、正直なところ、何が追加されたのかよくわからない。
何らかの方法でインターネット接続を確立したあとで、方法2・Japanese Teamのパッケージレポジトリを追加するに従って、ランチャ左上の「アクセサリ」から「端末」を起動して、コマンドを実行する。
この長いコマンドを最も簡単に実行するには、ブラウザで上記のサイトを開いてコピー&ペーストすればよい。4行あるので、4回の貼り付け作業が必要だ。1回目には管理者パスワードを尋ねられる。
こうしてコマンド入力と実行が完了したら、端末を終了し、「システム管理」から「アップデート・マネージャー」を起動すると、143.9MB分のアップデートが見つかったのでさっそくインストールする。
アップデートのダウンロードとインストールには、45分ほどかかった。再起動すれば完了である。
再起動後、テーマや時計表示などの設定を変更し、Flashを別途インストールした上で、Firefoxを起動したのが以下の画面だ。Netbook Remixではアプリケーションのタイトルバーに当たる部分が、最上行に組み込まれることで少しでも画面が広く使えてありがたい。
インストール直後に生じていたランチャ操作上の引っかかりもすっかり解消して、全体的に問題なく快適に動作する。
→参考:2009/4/26のエントリーからデスクトップ版Ubuntu9.04でのFirefox起動状況