インストールにあたっては、EeePC701SD-Xをいったん工場出荷時のWindowsXPに戻した上で、全領域をUbuntuに割り当てている。また、Windows7製品版のインストールの際も記述したが、手元のEeePC701-SD-XはBIOSを0802に更新してメモリを2GBに増設してある。
ネットブックに最適化されているというNetbook Remixは、ubutu.comのダウンロードページから、ISOイメージが入手できる。
このページには、「Create your UNR flash drive」として、このISOイメージをUSBメモリに格納する方法が何種類か説明してあるのだが、私のやり方がまずいのか、インストーラーが起動しなかったり、途中でフリーズしたりするなど、どれも正常にインストールするところまで到達できなかった。そのため、ISOイメージをCD-Rに焼いてインストールディスクを作成した。
インストールする際、可能であれば、有線LANケーブルを接続するなどしてインターネット接続を確立しておくと都合がよいようだ。
というのもISOイメージの中には多言語サポートに必要なファイルがすべて含まれていないようで、インターネット接続があればインストールの過程で、自動的に言語パッケージをダウンロードしてインストールしてくれていた。
もっともインターネット接続がない状態でインストールを実行した場合であっても、インストール直後にUpdate Informationが表示され、インターネット接続を確立したあと手動でダウンロードするよう案内されるので、大した差とは言えないかもしれない。
こうして、言語パッケージを含めたインストールが完了した直後のUbuntu 9.10 Netbook Remixの初期画面が以下である。
同じNetbook Remixでも、Ubuntu9.04とはずいぶんデザインが様変わりした。
トップ画面のお気に入りは便利だが、右側がもう1個アイコンを並べられるのではないか不自然に空いてしまっていている。
さらにマズいことには、アクセサリやインターネットなどいくつかのメニューでは、アイコンが重なってしまっているところも見られる。
先ほどの言語サポートを追加する前の画面と重ねてみると、原因は一目瞭然だ。
画面の左側、[Favorite]や[Files & Folders]と書かれたメニューが日本語になったことで、幅が広がってしまっている。
1画面に表示できるアイコンが少ない程度の使い勝手レベルの問題ならば良いが、メニューによっては表示できないアイコンもあるようで、設定を細かく変更するユーザーには致命的な問題かもしれない。
このあと、Ubuntu Japanese Teamが作成した追加パッケージを追加する。作業は9.04と同様で、「アクセサリ」の中にある「端末」を起動し、レポジトリを追加する4つのコマンドを入力するだけだ。アップデート・マネージャーから、日本語入力機能の追加パッケージなどが導入できるようになった。
例によってAdobe Flashを別途インストールした上で、Firefoxを起動すると以下のような画面になる。
9.04の画面と較べると分かるが、Firefoxのバージョンアップにともない、複数のタブを切り換えるための領域が増え、縦方向の有効領域は少々減少してしまった。
とはいえ、Ubuntu 9.10の動作は以前にも増して軽快で、701SD-Xの非力なハードウェアを、実用十分なネット端末に変貌させてくれる。