先日は「新ピアニスト宣言 佐藤祐介デビュー10周年コンサート Vol.1」に足をお運び頂いた皆様、
ありがとうございました!
佐藤さんらしい解釈と演奏のおかげで、よい形になったと思います。
また、思いがけず色々な方からもお褒めや励ましのお言葉も頂き、大変光栄です。
彼も曲を気に入ってくれたようなので、いつかまた演奏の機会が頂ければと思います。
さて、しかしながら自分としてはまだまだ物足りなさも残る演奏会でした。
長い年月の淘汰を乗り越えてきた過去の偉人たちの作品に比べて、
自分の作品には密度、いや圧力というべきでしょうか、
迫真に迫るチカラがまだまだ足りないと感じました。
勿論、一朝一夕にそんなものを身に着けることはできないのでしょうが、
一生を賭けてでもそのような作品を生み出せればよいな、と感じます。
いや、遅いな。この2、3年でものにします!(笑いたい奴は笑ってくれたまえ)
<プログラムノート >
均一で客観的な時間、匿名性に基づく関係と、純粋な個別性に対する無関心。
100年前に哲学者G・ジンメルが洞察した「大都市の精神生活」は、現代社会をも鋭く予見するものであった。
それでも、人と人は不思議な縁でつながり合う。
若きピアニストが無名の作曲家の作品に耳を傾けたように。
そして、その作曲家が彼の個性を引き出さんと、つたない音符を並べたように。
written by Tomo Hirayama 平山智
Silent, Chaotic, Beautiful ¥200 Composer/Tomo Hirayama Piano/徳山美奈子 |