佐藤祐介委嘱作品「Faceless People」の楽譜公開

【ピアノスコア】
http://www.creema.jp/exhibits/show/id/2072982


若干２５才にして現代音楽音楽演奏コンクール「競楽X」、朝日現代音楽賞など数々の音楽賞を受賞し、
世界的に活躍する新進気鋭のピアニスト・佐藤祐介。
「新ピアニスト宣言　佐藤祐介デビュー10周年コンサート　Vol.1」の委嘱作品となった
平山智の「Faceless People for Yusuke Satoh」のピアノスコア。

演奏会後、多くの方々からスコアのリクエストを頂きました為、
この度、委嘱者の佐藤祐介氏の了承を得て、公開販売いたします。


＜プログラムノート ＞
均一で客観的な時間、匿名性に基づく関係と、純粋な個別性に対する無関心。
100年前に哲学者G・ジンメルが洞察した「大都市の精神生活」は、現代社会をも鋭く予見するものであった。
それでも、人と人は不思議な縁でつながり合う。若きピアニストが無名の作曲家の作品に耳を傾けたように。
そして、その作曲家が彼の個性を引き出さんと、つたない音符を並べたように。
written by Tomo Hirayama 平山智

アナログメトロノームとピアノという身近な道具を武器に「現代」を鋭く切り取った同作品。
多くのピアニストの方々の挑戦を期待しております。

お買い上げの方には作曲者のサインとメッセージを添えてお届けいたします。


平山智

「庭～ピアノとクラリネットと篳篥の為の」プログラムノートと動画公開

Tokyo to New York Hirayama Garden Nakamura Piercy Tanahashi


龍安寺の石庭に象徴されるように、
古来、日本人は限られた時間と空間の中に無限の世界を表現してきた。

わずか十数メートル四方の空間に野があり、山があり、海があり・・・森羅万象がある。
これは四季折々の豊かな自然に対する日本人の感謝と畏敬の念の現れではなかろうか。

もちろん、そこにはケージが心酔したような「禅」の思想の影響もあるだろう。
ただ、私は彼よりももっと具体的で、彩りに溢れた世界観を枯山水にすら感じるのである。

ピアノ、クラリネット、そして篳篥という個性豊かな楽器たちが色鮮やかな「庭」を表現してくれることを確信している。


2016/2/28 コンサートシリーズ「Tokyo to New York 2016」 in 白寿ホール　世界初演