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gooブログ「曇りのち晴れ」

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たべもの歳時記

2018-12-18 00:00:00 | たべもの歳時記
俳句たべものダイアリー二0一八年九月

九月 一日(土)晴 どこからか風の噂に秋刀魚旗(秋刀魚)
九月 二日(日)雨 ほっこりと黄金に焼けて芋の宵(芋)
九月 三日(月)雨 秋茄子の濃紫の紺となる(秋茄子)
九月 四日(火)曇/雨 秋野菜まるでおあずけ話し好き(秋野菜)
九月 五日(水)晴 今昔の記憶の欠片秋刀魚焼く(秋刀魚)
九月 六日(木)晴 椎茸の傘にばってん松葉切り(椎茸)
九月 七日(金)曇 七つ星塩に隠れて焼き鰯(鰯)
九月 八日(土)曇 苦瓜を下げて小花のつぶらに黄(苦瓜)
九月 九日(日)晴 乾杯のグラスに浮かぶ菊の酒(菊酒)
九月 十日(月)晴 黄金の栗飯ほくほく栗探し(栗飯)
九月一一日(火)晴 無花果のジャムのせトースト焼けた音(無花果)
九月一二日(水)曇 浪を着て小骨の哀れ焼き鰯(鰯)
九月一三日(木)曇/晴 黒胡麻の俎板こぼれ朝支度(黒胡麻)
九月一四日(金)曇/晴 小鰯の跳ねてる朝の地曳網(小鰯)
九月一五日(土)雨/曇 梨畑土手に水位の迫りくる(梨)
九月一六日(日)曇 薩摩芋まずは二つに半分こ(薩摩芋)
九月一七日(月)晴(敬老の日) 秋刀魚焼く皮の青さに北の海(秋刀魚)
九月十八日(火)晴 月見豆とんで夕べの闇の中(月見豆)
九月十九日(水)晴 なみなみと注がれ珍し濁酒(濁酒)
九月二十日(木)曇 ピーナツのからの固さに言葉なく(ピーナツ)
九月二一日(金)雨 馬鈴薯を丸ごと入れて夕支度(馬鈴薯)
九月二二日(土)曇 サーモンの花をちりばめ宵の宴(サーモン)
九月二三日(日)晴 苦瓜の種を繰り抜き宵の風(苦瓜)
九月二四日(月)雨 一分で何とかスピーチ芋煮会(芋)
九月二五日(火)晴 薩摩芋ほくほく黄金に焼き上がり(薩摩芋)
九月二六日(水)曇/雨 栗落ちて雀の親子鳴く夕べ(栗)
九月二七日(木)雨/曇 惜しみなく摘めど摘めども紫蘇は実に(紫蘇の実)
九月二八日(金)晴 無花果の種の渋みを噛みしめる(無花果)
九月二九日(土)曇 四半分ずっしり南瓜板の上(南瓜)
九月三十日(日)晴 長芋か山芋はたまたとろろ芋(芋)







たべもの歳時記

2018-10-28 17:53:00 | たべもの歳時記
俳句たべものダイアリー二0一八年八月

八月 一日(水)晴 ざる蕎麦のつゆには氷つめたかろ(氷)
八月 二日(木)晴 いつになく喉を唸らせアイスティー(アイスティー)
八月 三日(金)晴 マンゴーの肌に焼けつく陽に染まる(マンゴー)
八月 四日(土)曇/晴 坂登りブルーベリーに見つめられ(ブルーベリー)
八月 五日(日)晴 飲み干してストロー鳴らすアイスコーヒー(アイスコーヒー)
八月 六日(月)曇 身に沁みる空と海からシークァーサー(シークァーサー)
八月 七日(火)曇/雨(立秋) じゃが芋のほっこり焼けて焦げぬうち(じゃが芋)
八月 八日(水)雨 西瓜食べ子供の頃の味が好き(西瓜)
八月 九日(木)曇 大きさは甘さにあらず西瓜喰む(西瓜)
八月 十日(金)晴 冷そうめん夫婦で啜る真昼時(冷そうめん)
八月一一日(土)晴 房葡萄一粒落ちて皿の中(葡萄)
八月一二日(日)曇 四半分西瓜残して日曜日(西瓜)
八月一三日(月)晴 桃の皮するりと剥けば今朝の空(桃)
八月一四日(火)晴 水遣りのあとに小豆のアイス食む(小豆)
八月一五日(水)晴 とうもろこしかじれば粒の歯形めく(とうもろこし)
八月一六日(木)晴 枝豆の塩加減みて宵を待つ(枝豆)
八月一七日(金)晴 オクラ刻めば星形のねばり良し(オクラ)
八月十八日(土)晴 とろろ擂り肴か飯か夕泥む(とろろ)
八月十九日(日)晴(俳句記念日) デザートの更に一粒ブルーベリー(ブルーベリー)
八月二十日(月)晴 噛む音に薊の香る富士牛蒡(富士牛蒡)
八月二一日(火)曇/晴 黄昏て種の香残す黒葡萄(黒葡萄)
八月二二日(水)晴 桃の実の少し傷ある方を食べ(桃)
八月二三日(木)晴 三角に西瓜切られてどれにしよ(西瓜)
八月二四日(金)雨 朝が来て今年も鮭のピンク色(鮭)
八月二五日(土)晴 白黒に茶もある胡麻の薬味かけ(胡麻)
八月二六日(日)晴 月見豆枝は取らずに夕支度(月見豆)
八月二七日(月)晴 梨の皮くるくる板に残る午後(梨)
八月二八日(火)曇/晴 胡桃の実形のあるよで無いような(胡桃)
八月二九日(水)曇/晴 種ひとつ桃の香りの昼餉前(桃)
八月三十日(木)晴 フルーツウオーター作れば秋果の色映える(秋果)
八月三一日(金)晴 くり抜いて目覚めの浅漬け瓜二つ(瓜)






たべもの歳時記

2018-10-23 18:03:00 | たべもの歳時記
俳句たべものダイアリー二0一八年七月

七月 一日(日)晴 氷水鳴らしグラスを飲み干して(氷水)
七月 二日(月)晴 ビール注ぐ泡に言葉を飲み込んで(ビール)
七月 三日(火)晴 水茄子を大きなお世話と糠漬に(水茄子)
七月 四日(水)晴 朝ご飯青に目覚める夏野菜(夏野菜)
七月 五日(木)曇/雨 腸のあって無き程焼き秋刀魚(秋刀魚)
七月 六日(金)雨/曇 新牛蒡水に晒せば香りくる(新牛蒡)
七月 七日(土)雨/曇 色赤くゼリーに何種ベリーベリー(ベリー)
七月 八日(日)曇/晴 ビールから始まる夕餉雨遠く(ビール)
七月 九日(月)曇/雨 汐風が松を鳴らして昆布干す(昆布)
七月 十日(火)晴 色付けばプラム皮まで香を放つ(プラム)
七月一一日(水)晴 西瓜食べ子供の頃の味が好き(西瓜)
七月一二日(木)曇/晴 糠味噌を落とし瓜漬け乱切りに(瓜)
七月一三日(金)晴 心太甘くはなくて昼餉前(心太)
七月一四日(土)晴 水羊羹ひとつ冷やして出かけ際(水羊羹)
七月一五日(日)晴 香り良く早桃ナイフで剥き易く(早桃)
七月一六日(月)晴(海の日) 下陰に小判の花か瓜の生る(瓜)
七月一七日(火)晴 くり抜けば種が房なすプリンスメロン(プリンスメロン)
七月十八日(水)晴 突き出され落ちて透明ところてん(ところてん)
七月十九日(木)晴 パインサラダ水のせせらぎ昼しのぐ(パイン)
七月二十日(金)晴 あいさつの後は我家とメロン切る(メロン)
七月二一日(土)晴 西瓜切る母の姿に感謝して(西瓜)
七月二二日(日)晴 茗荷の子あればご馳走蕎麦の昼(蕎麦)
七月二三日(月)晴 月型のトマトの欠片ひんやりと(トマト)
七月二四日(火)晴 マンゴーの種を削ぎ分け黄昏る(マンゴー)
七月二五日(水)晴 パンケーキバナナの香る朝の内(バナナ)
七月二六日(木)晴 青紫素の摘んでは生える垣の蔭(青紫素)
七月二七日(金)晴 晒されて透くほど白く新玉葱(新玉葱)
七月二八日(土)曇/雨 雨風の合間に昼の冷そうめん(冷そうめん)
七月二九日(日)晴 冷そうめん赤や黄色に里の空(冷そうめん)
七月三十日(月)晴 ザク切りのパインの甘さ身に沁みる(パイン)
七月三一日(火)晴 プリンスメロン上品にカットされ(プリンスメロン)






たべもの歳時記

2018-07-05 16:36:00 | たべもの歳時記
俳句たべものダイアリー二0一八年六月

六月 一日(金)晴 酸っぱさの沁みる笑顔の夏蜜柑(夏蜜柑)
六月 二日(土)晴 枇杷の実をもいで昔の童歌(枇杷の実)
六月 三日(日)晴 朝晴れてまずは一杯氷水(氷水)
六月 四日(月)晴 鮎解禁どんどん山の迫る頃(鮎)
六月 五日(火)晴/曇 鯖鮓の酸っぱさどこか昔風(鯖鮓)
六月 六日(水)雨 赤トマト果肉の熟し真っ赤っか(トマト)
六月 七日(木)晴 アイス来て話の腰を折られたか(アイス)
六月 八日(金)晴 スムージーバナナの甘く香りくる(バナナ)
六月 九日(土)晴 生作り大きな葉っぱの上にのせ(生作り)
六月 十日(日)曇/雨 チラシ寿司試食楽しみお教室(チラシ寿司)
六月一一日(月)雨 言出せず最後に鱧(はも)のお吸物(鱧)
六月一二日(火)曇 蓴菜(じゅんさい)の箸よりぬめり風を呼ぶ(蓴菜)
六月一三日(水)晴 ざわざわとなまめく風にトウモロコシ(トウモロコシ)
六月一四日(木)曇 塩粒に銀の鱗の梅雨かいず(梅雨かいず)
六月一五日(金)雨 玉葱を水にさらして一安心(玉葱)
六月一六日(土)曇 網で焼く鰹たたきに冷やされる(鰹)
六月一七日(日)曇 太陽の熱を含んで玉蜀黍(玉蜀黍)
六月十八日(月)曇/雨 干し網に鯵の開かれ松の風(鯵)
六月十九日(火)曇 鯖鮓を葉っぱで巻けば海遠し(鯖鮓)
六月二十日(水)雨/曇 キッチンの隅に去年の実梅漬け(実梅)
六月二一日(木)曇 亀戸天神土産の葛餅列をなす(葛餅)
六月二二日(金)曇 幻か朝のキッチン黄のトマト(トマト)
六月二三日(土)雨 一枚の鮑真珠の母となる(鮑)
六月二四日(日)曇 けずる音厨房の朝鰹節(鰹節)
六月二五日(月)晴 梅干して故郷の母声ひびく(梅干し)
六月二六日(火)晴 木苺の熟れて種なす午後長し(木苺)
六月二七日(水)晴 あんみつを食べてあの頃女学生(あんみつ)
六月二八日(木)曇/晴 コシのあるそうめん啜り風が来る(そうめん)
六月二九日(金)曇/晴 寒天の干されて軽く海の上(寒天)
六月三十日(土)晴 半分にバナナ切り分け土日来る(バナナ)







たべもの歳時記

2018-06-11 16:59:00 | たべもの歳時記
俳句たべものダイアリー二0一八年五月

五月 一日(火)晴 遠浅の浜の潮吹く浅利汁(浅利汁)
五月 二日(水)晴 たけのこ飯母の炊き上げ里の朝(たけのこ飯)
五月 三日(木)雨/晴 くるまれば茜のおべべ茗荷竹(茗荷竹)
五月 四日(金)晴(みどりの日) 木漏れ陽の茶屋に小笹の蓬餅(蓬餅)
五月 五日(土)晴(こどもの日・立夏) 柏餅買って帰ろか午後の町(柏餅)
五月 六日(日)晴 噛む音が囃子太鼓となる胡瓜(胡瓜)
五月 七日(月)曇/雨 空洞の蕗の筋とり灰汁をとり(蕗)
五月 八日(火)雨 夏みかん伊豆の丘から転げ落ち(夏みかん)
五月 九日(水)雨/曇 青山椒香る青山雨あがり(青山椒)
五月 十日(木)曇 火の色に皮を鳴らして茄子炒め(茄子)
五月一一日(金)曇 無駄という人には無駄で古茶新茶(古茶新茶)
五月一二日(土)晴 枇杷生ればどこかで海が呼んでいる(枇杷)
五月一三日(日)曇 ヘタを抓む手馴れた早さ莢豌豆(莢豌豆)
五月一四日(月)曇/晴 弾け飛ぶ水滴光る夏野菜(夏野菜)
五月一五日(火)晴 気がかりな天気のニュース焦がす茄子(茄子)
五月一六日(水)晴 引き潮の浜に風呼ぶ流れ昆布(昆布)
五月一七日(木)晴 好き嫌いいつしか無くて辣韭漬(辣韭漬)
五月十八日(金)晴/曇 水羊羹世間話のひとしきり(水羊羹)
五月十九日(土)晴 葛切りの甘さ引き立て蜜黒し(葛切り)
五月二十日(日)晴 あんみつにアイスを乗せて女学生(あんみつ)
五月二一日(月)晴 箱開けて一人のキッチンゼリー寄せ(ゼリー)
五月二二日(火)晴 章魚刺しを噛みしめ噛みしめ日の沈む(章魚)
五月二三日(水)晴 無駄のない挨拶に添え新茶出る(新茶)
五月二四日(木)晴 もうこれで冷やし中華のお昼時(冷やし中華)
五月二五日(金)晴 葛餅の黄粉気にして笑ってる(葛餅)
五月二六日(土)晴 葛水を匙で廻してすずろ風(葛水)
五月二七日(日)晴 アイスクリームあんみつに乗せ大サービス(アイスクリーム)
五月二八日(月)晴/曇 梅干しがあれば粥良し腑にも良し(梅干し)
五月二九日(火)曇 新じゃがの皮を剥くのもひと苦労(新じゃが)
五月三十日(水)雨/曇 薬膳の野菜しゃぶしゃぶ夏菜入れ(夏菜)
五月三一日(木)曇 夏バテの恐怖早くも冷やしスープ(冷やしスープ)