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gooブログ「曇りのち晴れ」

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青葉抄5月

2020-11-08 18:10:00 | 句集全集
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聖五月駅からマスクの人が散る

パンデミック予想のつかぬ夏が来る

白バラの莟みが見てる空巣箱



曇りのち晴れ

2020-11-08 18:09:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0二0年四月

四月 一日(水)雨 早咲きの花咲く道を変わらずに
四月 二日(木)曇/晴 朝風に目高横切る波起きる
四月 三日(金)晴 花吹雪舞込む町の赤信号
四月 四日(土)晴 先延ばし出来る人生桜散る
四月 五日(日)晴 少しづつすり減る傷み花吹雪
四月 六日(月)晴 朝空を駈け抜けて行く花散らし
四月 七日(火)晴 桜咲く下から空の先を見る
四月 八日(水)晴 朝が来た空は晴れてる花吹雪
四月 九日(木)雲 春泥をよけミニサイクル歩道行く
四月 十日(金)晴 とどかない大空遥かクローバー
四月一一日(土)晴 子の声の羽を弾ませバドミントン
四月一二日(日)晴 自転車の背を押す春の風強し
四月一三日(月)雨 朝の雨桜の蘂を散らすほど
四月一四日(火)晴 大空はあまりに広く青よりも青
四月一五日(水)晴 桜蘂残る枝ぶり見上げてる
四月一六日(木)晴 未来へと雲の背を押す飛花落花
四月一七日(金)晴 闇深くさざめく風の花散らす
四月一八日(土)雨 花過ぎの雨に心を落ち着かせ
四月一九日(日)晴 囀りの朝風かすか日曜日
四月二十日(月)雨 雨音の町を眠らせ春の朝
四月二一日(火)晴 何年も先の傷跡飛花落花
四月二二日(水)晴 宇宙から明日への叫び風光る
四月二三日(木)晴 まだ止まぬパンデミックに春ショール
四月二四日(金)晴 すずかけの花の囁く朝の風
四月二五日(土)晴 藤の山越えて海まで道開く
四月二六日(日)晴 花つづじパンデミックに待った無し
四月二七日(月)晴 囀りに光る未来の声がする
四月二八日(火)晴/曇 新型コロナ前人未踏の春惜しむ
四月二九日(水)晴(昭和の日) 昭和から平成令和の春惜しむ
四月三十日(木)晴 ゆく春の声は天地のうねりほど





たべもの歳時記

2020-11-08 18:04:00 | 句集全集
俳句たべものダイアリー二0二0年三月

三月 一日(日)曇 シャリシャリと海苔の音忙し朝忙し(海苔)
三月 二日(月)雨 水を切る籠に地を跳ね春野菜(春野菜)
三月 三日(火)晴(雛祭) 雛あられ三色こえて七色に(雛あられ)
三月 四日(水)雨/曇 散らし寿司金の卵の艶やかさ(散らし寿司)
三月 五日(木)晴 茶碗蒸し菜の花入れて地の目覚め(菜の花)
三月 六日(金)晴 春キャベツ芯まで煮込む真昼時(春キャベツ)
三月 七日(土)晴/曇 キッチンにまだ残ってる雛あられ(雛あられ)
三月 八日(日)曇 菜の花の花も莟も豆腐和え(菜の花)
三月 九日(月)曇 白子干し振りかけ朝に目を覚ます(白子干し)
三月 十日(火)晴 ほうれん草束を解けば生気満つ(ほうれん草)
三月一一日(水)晴 這い出せばこごみ産毛のひかり着て(こごみ)
三月一二日(木)晴 さくら海老のせれば海鮮サラダ成る(さくら海老)
三月一三日(金)曇 春苺干して刻んでコンフィに(春苺)
三月一四日(土)雨 小雨降る朝あぶり焼く海苔香る(海苔)
三月一五日(日)晴 飛び跳ねて分葱色濃く板の上(分葱)
三月一六日(月)晴 空気まで緩んでアスパラガス茹でる(アスパラガス)
三月一七日(火)晴 キッチンの朝くもりなく山葵漬(山葵漬)
三月十八日(水)晴 早々とキッチンの朝春大根(春大根)
三月十九日(木)晴 搾っては皮まで干して宝来柑(宝来柑)
三月二十日(金)晴 青海苔をもんでいつしか朝温む(青海苔)
三月二一日(土)晴 グリンピース花の影より風に垂れ(グリンピース)
三月二二日(日)晴 浅利蒸し今宵はこれで酒旨し(浅利蒸)
三月二三日(月)晴 春キャベツ煮込むとろ火の気にかけて(春キャベツ)
三月二四日(火)晴 朝摘みの春菊の香の昼庵(春菊)
三月二五日(水)晴 気が付けば芹の這い出す田んぼ道(芹)
三月二六日(木)晴 ぜんまいの灰汁抜く朝に街騒ぐ(ぜんまい)
三月二七日(金)晴 蕎麦ゆだり刻む薬味は茗荷竹(茗荷竹)
三月二八日(土)晴/曇 グリンピース小粒にも豆の魂(グリンピース)
三月二九日(日)雪 浅葱(あさつき)を彩にして豆腐汁(豆腐汁)
三月三十日(月)晴 椀の空桜茶開く花の空(桜茶)
三月三一日(火)晴 雲走り急かされ啜る白子飯(白子飯)

曇りのち晴れ

2020-11-08 18:03:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0二0年三月

三月 一日(日)曇 淡雪のつかみどころのなく真昼
三月 二日(月)雨 天も地も人の刹那に草の春
三月 三日(火)晴 真っ直ぐに枝をはい出る桃の花
三月 四日(水)雨/雲 何時までも傘を探して菜種梅雨
三月 五日(木)晴 風向きの右往左往の花辛夷
三月 六日(金)晴 たんぽぽの丘を浜へと風の笛
三月 七日(土)晴/曇 定まらぬこころを浮かぶ雲に見る
三月 八日(日)雲 すずかけの花の見送る女坂
三月 九日(月)曇 生垣の門の奥より紫木蓮
三月 十日(火)雨 ひとつずつかたずける日々菜種梅雨
三月一一日(水)晴 振り返る九年の重さ花に見る
三月一二日(木)晴 春陽の朝に地球の埋み火か
三月一三日(金)雲 朝毎に花のつぼみの地に染まり
三月一四日(土)雨 朝の雨花の莟に語り掛け
三月一五日(日)晴 空は晴れ一度の花を惜しみなく
三月一六日(月)晴 朝空の青さに走る春の雲
三月一七日(火)晴 彼岸入り国境越えて空晴れる
三月一八日(水)晴 花が咲く天地うごめく古代から
三月一九日(木)晴 今日がある命にさくら咲く大地
三月二十日(金)晴(春分の日) 強東風のビルの角々縫うように
三月二一日(土)晴 剪定の後を大空松の花
三月二二日(日)晴 青空のどこかが壊れ花早し
三月二三日(月)曇/晴 一本の桜の門を人急ぐ
三月二四日(火)晴 花の雲山は開けて坂の空
三月二五日(水)晴 キッチンに鶯の声飛び込んで
三月二六日(木)晴 感染症まだまだ止まぬ花の風
三月二七日(金)晴 空青く風吹く町にさくら咲く
三月二八日(土)晴/雲 どんよりとビルの聳える花の冷え
三月二九日(日)雪 花に雪音無く散らす町の朝
三月三十日(月)晴 明け早く垣根に溶ける忘れ雪
三月三一日(火)晴 ひととせの命儚く桜散る