怠惰なひな菊

漫画家・萩原玲二(はぎわられいじ)の怠惰なブログ(2006~2019)

土の匂い

2007-05-01 16:57:37 | 映画


BS2で『犬神家の一族』〔1976/市川昆〕を久しぶりに見たら、ずいぶん面白かった。
ただ、この面白さはおれにとって「映画」の面白さというよりは、横溝作品の「土の匂い」の面白さである。
日本の在とミステリの、モッツァレラチーズとトマトに匹敵する相性の良さを発見したのはいったい誰なんだぜ?

コメディリリーフの坂口良子がギガントカワユシ。
坂口良子といえば、『傷だらけの天使』第24話「渡辺綱に小指の思い出を」に登場したときもカワユシだった。
市川森一脚本の傑作回であり、木暮修(萩原健一)がエンコをつめられてしまうのである。
最後に「ふいー。危ないところだった!」という感じでくっつくんだけど。

思うに「土の匂い」を最も感じさせてくれる漫画家は花輪和一だろう。
最近ネットで入手した情報では、「刑務所の前」最終巻は花輪先生本人が出したくないとおっしゃっているという‥‥‥
失敗作だからと。

マヂデスカーーー???

第1巻の187Pで、尋常でなく号泣したところのおれとしては、「先生そんな意地悪をおっしゃらずに上梓してください~」と駆け込み訴え。



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