King Crimson - Live in Bonn, 6 June 2000 - YouTube
The first airing of the Bonn footage from the King Crimson European tour 2000
00:00:44 The ConstruKction Of Light
00:09:19 FraKctured
00:18:16 The World's My Oyster Soup Kitchen Floor Wax Museum
00:26:15 Improv: Bonn.
All of these tracks were featured on the now deleted Heavy ConstruKction 3 Cd Box Set. The audio from this show is available at DGMLive.com
6期クリムゾンの2000年のツアーのアンコール最後に「英雄夢語り」が演奏され、自分も渋谷公会堂で観たわけだが、当時の観客のリアクションというのは、どちらかといえば、「待ってました!」というより、「なんで?」という当惑だったような気がする。
両ギタリストのキャリアに照らせば、この選曲にはなんの疑問もないし、その意気や良しの志高い楽曲であるし、ポリティカルな色彩を歌詞に散らせたがるクリムゾンの属性にも合致してもいるわけなのであるが、正直「なんで?」なのであった。
さて、そんなこんなで、2016年も明けて、半月以上経過してしまい!
AKOM
KTYR
ぺこり。
申年ということで、当然、8期クリムゾンの新曲「Radical Action To Unseat The Hold Of Monkey Mind I」について、思いをめぐらしているところなのである。
先月の実演では、なんか3連っぽいな?くらいしか把握できなかったが、そういえばフリップ先生が日記(Robert Fripp's Diary for Friday, 27th March 2015)で、「12/8 blues shuffle on C7, F7 and G7」ときっちり紹介していたことを思い出したのだった。
極悪人=テーパー!による隠密録音のDL音源をこっそり聴き返し、拍子を123、456‥‥‥と数えると、なるほど8分音符×12でリフ一つ分の12/8拍子であるな。
しかし、普通われわれがイメージする12/8のロックミュージックとは、スローブルースだと思われ、ジミヘンの「レッド・ハウス」やZEPの「貴方を愛しつづけて」であると思われ、もちろんクリムゾンがこの種のトラディショナルな「ストーミー・マンデー」をやるはずもなく、「ラジカル・アクション1」が、いかにもなブルースに聴こえるはずもない。
メドレーで演奏されたおなじく新曲の「メルトダウン」も12/8なのでは?と思うが(6/8?)、戒めるべきは、そもそもクリムゾンの楽曲を素人が何拍子と模索するのは、向こう見ずにもほどがあるわけで、だが、かといって「ポリリズム」と高を括ってしまうのも、うすっぺらい音楽ライターみたいでもやもやする。
しかし、自分が12/8拍子なのでは?と思っていた「バンシー・レッグス・ベル・ハッスル」が、リズム&ドラムマガジン(2016/2月号)のインタビュー記事で、ギャビンさんが解説しているのを読むと、
‥‥‥27音符のパターンが元になってできていて、パットは7-7-7-6とプレイするのさ‥‥‥この曲のビルは“9”のパターンを叩いていて、これも(3回繰り返すと)“27”なんだ。だからパットとビルが異なるレートでクルクル回っているんだよ。僕は‥‥‥流動的に浮遊している感じのプレイだ。‥‥‥
はて、ポリリズム‥‥‥としかいいようがないのでは?
そのインタビューで彼らのような超絶技巧派のミュージシャンをして、‥‥‥これと「レヴェル5」はテクニカル面で最も難しい曲‥‥‥といわしめる「ザ・コンストラクションオブ・ライト」の、有志によるアカデミズムあふれる楽譜と打ち込み音源↓
King Crimson - The ConstruKction of Light (Transcription & Sheet Music) - YouTube
ワルツっぽく聞こえる、3:08あたりからの自分のお気に入りパートは5/8拍子となっており、正直自分にはどう聴いてもこのパートが5/8なんかには聴こえない!
大体ギターのフレーズが16×11で小節をまたぎながら!ずれこんでいくので!、そんなもの、お手上げでしかないではないか(怒)。
たしかに5/8で数えながら聴くと、12小節で1周するのがわかり、24小節の2周で、次のブリッジになる。
12小節という単位は、「12バー・ブルース」のなぞりなのかもしれず、ディシプリン(クリムゾンの規則)なのかもしれず、不承不承、なるほどと納得せざるをえなくはない。
このワルツ?パートの最後、転調する4:29あたりからは、かろうじて小節にあわせた演奏をバンドがしてくれる(!)ので、ここだけは自分でも5/8だな?と理解できていたのであった。
The first airing of the Bonn footage from the King Crimson European tour 2000
00:00:44 The ConstruKction Of Light
00:09:19 FraKctured
00:18:16 The World's My Oyster Soup Kitchen Floor Wax Museum
00:26:15 Improv: Bonn.
All of these tracks were featured on the now deleted Heavy ConstruKction 3 Cd Box Set. The audio from this show is available at DGMLive.com
キング・クリムゾン/ヘヴィー・コンストラクション | |
2000年5~7月、欧州ツアー ディスク:2 1. セックス,スリープ、イート,ドリンク,ドリーム 2. インプロヴィゼイション:オッフェンバッハ 3. ケイジ 4. 太陽と戦慄パート4|コーダ:アイ・ハヴ・ア・ドリーム 5. スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー 6. ザ・ディセプション・オブ・ザ・スラッシュ 7. ヒーローズ | |
ポニーキャニオン |
6期クリムゾンの2000年のツアーのアンコール最後に「英雄夢語り」が演奏され、自分も渋谷公会堂で観たわけだが、当時の観客のリアクションというのは、どちらかといえば、「待ってました!」というより、「なんで?」という当惑だったような気がする。
両ギタリストのキャリアに照らせば、この選曲にはなんの疑問もないし、その意気や良しの志高い楽曲であるし、ポリティカルな色彩を歌詞に散らせたがるクリムゾンの属性にも合致してもいるわけなのであるが、正直「なんで?」なのであった。
さて、そんなこんなで、2016年も明けて、半月以上経過してしまい!
AKOM
KTYR
ぺこり。
申年ということで、当然、8期クリムゾンの新曲「Radical Action To Unseat The Hold Of Monkey Mind I」について、思いをめぐらしているところなのである。
先月の実演では、なんか3連っぽいな?くらいしか把握できなかったが、そういえばフリップ先生が日記(Robert Fripp's Diary for Friday, 27th March 2015)で、「12/8 blues shuffle on C7, F7 and G7」ときっちり紹介していたことを思い出したのだった。
極悪人=テーパー!による隠密録音のDL音源をこっそり聴き返し、拍子を123、456‥‥‥と数えると、なるほど8分音符×12でリフ一つ分の12/8拍子であるな。
しかし、普通われわれがイメージする12/8のロックミュージックとは、スローブルースだと思われ、ジミヘンの「レッド・ハウス」やZEPの「貴方を愛しつづけて」であると思われ、もちろんクリムゾンがこの種のトラディショナルな「ストーミー・マンデー」をやるはずもなく、「ラジカル・アクション1」が、いかにもなブルースに聴こえるはずもない。
メドレーで演奏されたおなじく新曲の「メルトダウン」も12/8なのでは?と思うが(6/8?)、戒めるべきは、そもそもクリムゾンの楽曲を素人が何拍子と模索するのは、向こう見ずにもほどがあるわけで、だが、かといって「ポリリズム」と高を括ってしまうのも、うすっぺらい音楽ライターみたいでもやもやする。
しかし、自分が12/8拍子なのでは?と思っていた「バンシー・レッグス・ベル・ハッスル」が、リズム&ドラムマガジン(2016/2月号)のインタビュー記事で、ギャビンさんが解説しているのを読むと、
‥‥‥27音符のパターンが元になってできていて、パットは7-7-7-6とプレイするのさ‥‥‥この曲のビルは“9”のパターンを叩いていて、これも(3回繰り返すと)“27”なんだ。だからパットとビルが異なるレートでクルクル回っているんだよ。僕は‥‥‥流動的に浮遊している感じのプレイだ。‥‥‥
はて、ポリリズム‥‥‥としかいいようがないのでは?
そのインタビューで彼らのような超絶技巧派のミュージシャンをして、‥‥‥これと「レヴェル5」はテクニカル面で最も難しい曲‥‥‥といわしめる「ザ・コンストラクションオブ・ライト」の、有志によるアカデミズムあふれる楽譜と打ち込み音源↓
King Crimson - The ConstruKction of Light (Transcription & Sheet Music) - YouTube
ワルツっぽく聞こえる、3:08あたりからの自分のお気に入りパートは5/8拍子となっており、正直自分にはどう聴いてもこのパートが5/8なんかには聴こえない!
大体ギターのフレーズが16×11で小節をまたぎながら!ずれこんでいくので!、そんなもの、お手上げでしかないではないか(怒)。
たしかに5/8で数えながら聴くと、12小節で1周するのがわかり、24小節の2周で、次のブリッジになる。
12小節という単位は、「12バー・ブルース」のなぞりなのかもしれず、ディシプリン(クリムゾンの規則)なのかもしれず、不承不承、なるほどと納得せざるをえなくはない。
このワルツ?パートの最後、転調する4:29あたりからは、かろうじて小節にあわせた演奏をバンドがしてくれる(!)ので、ここだけは自分でも5/8だな?と理解できていたのであった。
Rhythm & Drums magazine (リズム アンド ドラムマガジン) 2016年 2月号 [雑誌] | |
12年半ぶりの来日公演が実現したキング・クリムゾン。現編成の“核"を担うトリプル・ドラムの3名=パット・マステロット、ビル・リーフリン、ギャヴィン・ハリソンの“鼎談"インタビューを掲載! | |
リットーミュージック |
ギターマガジン 2016年 02 月号 [雑誌] | |
■Interview & Gear ◎キング・クリムゾン | |
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