永遠のさすらい人Return

管理人えーじの艦これ、グラブル、政治外交、日常等をつづるブログ。

高雄型改二に期待

2015年03月20日 | 艦これSS
PCスキル勉強中。
一念発起したものの、職種転換は決して楽な道じゃない。
ちょうがんばる。

【艦これ】
摩耶改二かんりょー。



頭の丸帽子がかわいくて全体的になんとなーくスタイリッシュになった気がする。
っかし対空番長というよりは対空スケバン……今は死語だなコレ。
鳥海改二もくるらしいけど、同じ制服になるのかな?
この調子で高雄型全艦改二にしてほすぃ。

性能的には重巡だから耐久力のある対空要員と言う位置づけになりそう。
運用方法が前と変わらないようにしたのは英断だとオモタ。


※妄想航海(プレイ)日誌
正規空母は全員好きだけど、特に二航戦が好きです。
アンソロではししがみさんの漫画が好きで何度も読み返してます。
今日は提督視点。

【俺の財布は常に軽い】
~甘味処・間宮~
蒼龍「んーおいしー! ほら、飛龍も食べなよー」
飛龍「わかってるけど、本当にいいんですか提督」
提督「ああ、遠慮しなくていいぞ」
飛龍「じゃあ遠慮なく……ん、あまーい!」
提督「はは、喜んでくれて何よりだ」

ここ最近、めざましい戦果を挙げている二人の労をねぎらうべく、
俺は「甘味処・間宮」へ二航戦の二人を連れてきていた。

ガラガラ(赤城入店

蒼龍「あ、赤城さんだ」
飛龍「お疲れ様です!」
赤城「二人とも……あら、提督もいたんですね」
提督「ああ、一緒にどうだ?」
赤城「ええ」
間宮「いらっしゃいませ、お決まりですか?」
赤城「空母パフェを5ついただけますか」
間宮「はい、少々お待ちください」
提督「……相変わらずよく食うな」
赤城「艤装も私も補給を怠らないようにしているだけです、慢心してはいけませんから」
提督「そ、そうか」
蒼龍「ね、提督。おかわりしてもいい?」
飛龍「私もいいですか?」
提督「ああ、いいぞ」
二航戦『ありがとうございます!』
赤城「あら、二人の分は提督のおごりですか」
提督「二人は最近頑張っているからな、労をねぎらっているところだ」
赤城「そうでしたか……」(じー
提督「お前の分は出さないぞ」
赤城「な、何も言ってません! ……じぃ……」

口はなんとでも言い繕えるが、目は正直だ。

提督「……わかった、俺の分でよければ食え」
赤城「いいんですか!?」
提督「そんな捨てられた子犬のような目をされれば、誰だって罪悪感が湧く……」
赤城「すみません提督、気を使っていただいて」
提督「いいさ、美味そうにたくさん食べるお前を見るのは好きだからな」
二航戦『えっ……!?』
提督「どうした?」
蒼龍「むー……。間宮さん! 私も空母パフェ5つください!」
飛龍「私には戦艦ケーキ5つお願いします」

!?

間宮「かしこまりました、ちょっとお待ちください」
提督「いや、ちょ、待て……」
飛龍「私だってたくさん食べられるんです! 見てて提督!」
提督「見るも何も、ものには限度というものがだな……」
蒼龍「飛龍にも赤城さんにも負けません!」
提督「その気構えは戦闘だけにしろ、食い意地で張り合うな」
赤城「提督、私にも何かおごっていただけませんか? 二人にだけなんて贔屓じゃありませんか」
提督「そしてお前は図々しいな!? ダメだと言っているだろう!」

それから少し経ち、注文されたものが次々と運ばれてきた。
テーブルへ敷き詰めるようにならんだパフェ&ケーキを見ているだけで、胸やけがしそうだ。

赤城「一航戦赤城、参ります!」

すさまじい勢いでパフェをかきこんで行く赤城。
それに呼応するかのごとく、二航戦も続いた。

蒼龍「航空母艦蒼龍、いきます!」
飛龍「多聞丸……私、がんばるよ!」

一体何のフードバトルだこれは、どうしてこうなった。
見ているだけで胸やけしそうだったのが、食事風景を見ているだけで食欲そのものが失われていくようだ。
そして、三人が食べ続けて10分ほど経った頃……。

赤城「あら提督、何も食べないんですか?」
提督「お前達を見ているだけで腹いっぱいだ……」

まだまだ余裕がありそうだった、一航戦おそるべし。
しかしそれとは対象的に、二航戦の二人は苦悶の表情を浮かべていた。

飛龍「う、うう……艦載機が落ちちゃう……」
蒼龍「お、お腹が誘爆する~……」
提督「……大丈夫か?」
蒼龍「だ、第一機動艦隊の栄光は、ゆるぎません……!」
飛龍「て、徹底的に、たたきます……!」

俺の声が聞こえてないというか、お前達は何と戦っているんだ?
苦しそうな二人を見て、さすがに止めることにした。

提督「残していいぞ二人とも。何を張り合っていたのかはわからんが、今のお前たちを見ているのは辛い」
二航戦『う、うぅ……ていとくぅ~……』(涙目

涙声になるほど苦しかったようだ。
はじめから食える量だけ頼んでおけばいいものを……。

赤城「間宮さん、お汁粉とあんみつを2つずついただけますか?」
間宮「は、はい」

二航戦をよそに、赤城はすでに完食して追加注文をしていた。さすがの間宮も呆気にとられている。
需要と供給のバランスが崩れて困っているのか、はたまた食いっぷりに驚いているのか、俺には判断がつかなかった。

提督「……再三言うが、おごらないからな」
赤城「……はい……」(しゅん
提督「む、ぬう……」
蒼龍(提督悩んでる……さすが赤城さん、あざといなあ)(小声
飛龍(でも素なんだよねアレ、天然っておそろしい)(小声

結局、赤城が満足するまで俺達は店に居続けた。


~甘味処・間宮 店外~
赤城「ご馳走様でした、提督。お先に失礼しますね」(キラキラ
提督「ああ……」

俺の心は赤疲労、財布は轟沈寸前だ。
結局奢る羽目になったが、好意を金で買えたと思えば、不思議と悪い気分にはならなかった。
赤城が去って行った後、まだ二人は申し訳なさそうにしていた。

飛龍「提督、ごめんなさい……」
蒼龍「結局残しちゃったよー……ぐすん」
提督「食べ物を残すのは感心しないが、お前達くらいの娘は少し健啖な方がいい。赤城を相手によく頑張ったな」
蒼龍「ていとくー……」

経緯や結果がどうあれ、嘘偽りのない言葉だ。
実際、自分が赤城とフードバトルしろと言われたら、戦う前に白旗を挙げるだろう。
だが二人は逃げずに戦った、その心意気は評価してやるべきだと思った。

提督「とにかく、今後も頼むぞ二人とも」
二航戦『はい!』

そろそろ解散というところで、俺は気が付いた。

提督「飛龍、頬にクリームがついてるぞ」(指で拭う
飛龍「あ……」
提督「ん、どうした?」
飛龍「あ、ありがとう、ございます……///
蒼龍「むー……えい!」

隣で見ていた蒼龍が、いきなり俺の腕をつかんで持ち上げた。
そしてそのままクリームのついた指をくわえる。

提督「おい、何を……」
蒼龍「ん……ふぅ……」(ちゅぱちゅぱ
飛龍「あ、あ、あああああああっ!!」
提督「今度はなんだ!?」
飛龍「蒼龍、めっ! それは私がやろうと思ってたのに!」
蒼龍「んふ……ぷは。早いもの勝ちでしょ、こういうのは」(口を離す
飛龍「そっちがその気なら、私だって……!」

今度は飛龍が俺の腕をとって指を舐め始める。

蒼龍「あー!!」

いや、汚れを落としてくれるのはありがたいんだが、なんで舐める必要があるんだ。
まったく意味がわからん。

蒼龍「何やってるのよ飛龍! せっかく私が舐めてあげたのにー!」
飛龍「んー! んふ……んー!」
提督「口を離してから喋れ。というか、普通に何かで拭けば……」
Bep「……楽しそうだな、司令官」(ゴゴゴゴゴ……
二航戦『あっ……』

いつの間にか来ていたヴェルに、背後から話しかけられた。
しかし、なぜかものすごい重圧を感じる。

提督「ど、どうした、ヴェル」
Bep「急を要する案件ができたから、司令官へ報告に来たんだけど……邪魔したみたいだね」
提督「いや、そんな事はないが……」
Bep「緩みきった顔で言われても説得力がない」

……別に緩んではいないはずだが。
だが、そんな理屈が通用するような空気ではないため、あえて閉口した。

提督「そ、そんな事より、急ぎの案件とはなんだ?」
Bep「合同演習の件だよ。とりあえず執務室に行こうか、いろいろ話も聞きたいし」
蒼龍「えっと、ヴェールヌイちゃん?」
Bep「何かな」
蒼龍「これはね、ちょっとしたおふざけなんだよー。だ、だからね……」
飛龍「そ、そうそう。別に二人の邪魔をしたいわけじゃなくて……」

組織の上では駆逐艦より上の立場にある空母が、駆逐艦の顔色をうかがっている。
はたから見れば面白い光景には違いないが、しかし二人は必死だ。

Bep「大丈夫だよ」

そんな二人に対して、ヴェルは穏やかに答えた。

Bep「今後は、二人もマークさせてもらうだけだから」

マークってなんだ。
俺にはその言葉の意味がわからなかったが、二人にはしっかり伝わっているようだ。

飛龍「あああああ、どどどどうしよう……」
蒼龍「かかか加賀さんに知られたら……わ、私達……」
Bep「さあいこう、司令官」
提督「あ、ああ」


初めて俺が艦娘カーストを見た瞬間だった。


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