はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

息子のバイク

2016年06月30日 | 我が家

8年前の事になりますが、息子がバイクを買いました。
『ホンダのマグナムなんとか』
バイクが来たばかりの頃は、バイクに乗って仕事に行ったり、バイク仲間とツーリングをしたりしていましたが、最後に山でツーリングをして以来、ピタッとバイクに乗らなくなりました。
力がないのがわかったそうです。
みんなと一緒に走っていても、上り坂になると、息子だけみんなに付いていけずに、途中で待っていてもらうようになったと言って、がっかりして帰ってきました。
それ以来、全くバイクには乗らなくなりました。

8年間、シートをかけたまま放置していました。
シートは、2年くらい経つと破れ、その上から新しいシートを掛け、そんなことを、何回か繰り返していました。
そして、最近、またシートが破れて来て、そろそろ新しいシートを掛けなければ、雨水に当たってしまうと思っていました。

125ccなので、結構場所も取ります。
バイクが置いてある場所は、植木にも日が当たらず、背の低い植物はダメになってしまいます。
私も主人も何度もバイクをどうにかするように息子に言っていました。
あまり言うと喧嘩になるので、ほどほどにではありますが、最近もバイクの話をしたばかりです。
テレビCMで、バイクを買ってくれるという会社もあるようなので、電話してみたら?という話を何度もしました。
でも、
「あんなところに売ってもたいした金額にならない」
と言って、受け付けません。
それなら、ネットでも何でも出せばよいのに、空返事だけで、一向にどうにかする様子がありません。
そんなことをしているうちに8年が経過しました。

ゴミ屋敷だった息子の部屋も先日のエアコンの工事のおかげで、いったんはきれいになり、部屋中の掃除もできてさっぱりしました。
次の懸案物件はバイクです。
早く何とかしてほしいと、バイクを見るたびに思っていました。

そんな時に、玄関のチャイムが鳴りました。
インターホンに出ると、男の人が
「バイクを売ってもらえませんか?」
と言います。
ええっ?このタイミングでバイクを売ってくれって!?

都合の良いことにその日は、息子は夜勤で家にいました。
そして、部屋の様子を見ると、電気がついていて、息子はまだ寝ていないようでした。
すぐに息子を呼んで、とりあえず話だけ聞いてみるように言いました。
私としては、バイクが一日も早くなくなってほしいと思っていたし、売れなくても、タダで持って行ってくれるならラッキーと思っていました。

二人の男性が軽トラックに乗って来ていました。
息子と二人の男性がずっと話をしていました。
バイクのカバーを取って、いろいろ見ていました。
どうやら、いくらかでもお金になるようです。

息子たちの様子を見ながら、私はちょっと心配になりました。
あんな飛び込みの訳のわからないような人たちに、簡単にバイクを持って行かせてしまって大丈夫なんだろうか?と。
それで、息子を呼んで、
「話だけ聞いて、帰ってもらった方が良いかもしれない」
と言いました。
息子は、
「それなら、最初から俺を呼ばないでくれれば良かったのに」
と言います。

私としては、こんな時に渡りに船とばかりに、バイクを売ってほしい人がくるなんて、こんなチャンスは二度とないと思い、思わず息子を呼んでしまいました。
でも、様子を見ているうちに、
”名義変更もしないで、放置されたら困るな”とか、”あのバイクを犯罪に使われたら困るな”などという老婆心で一杯になりました。
相手が得体のしれない人だったからです。

その人たちは、最初、1~2万と言っていましたが、息子はずいぶん長い間話をして、ある程度納得がいく金額をもらって、バイクを手放したようです。
カバーをかけていたせいか、バイクは、思ったよりきれいだったし、何と言っても距離を走っていないのが、良かったのかもしれません。

息子が言うには、
「タダで持っていくと言われたら怪しいけど、その場で現金をもらったし、相手も何万も金を払っているわけだから、ちゃんと名義変更して、儲けることを考えるだろう」
と言います。
確かにそうかもな~
ちゃんとお金をくれたんだもの、心配することはないかもしれないと思いました。

そして、それから数週間後、名義変更の書類が届きました。
わけのわからない業者ではありましたが、バイクは持って行ってもらったし、名義も変更してくれたようなので、ほっとしました。

これで、植木にも日が当たるようになったし、家の駐車場も広くなりました。
めでたし、めでたしです。


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