ツブは、三度の飯よりマリノスの応援が好きで、その事は今までも何度か書いてきました。
応援の中でも特に旗振りが好きで、学校から帰ると、大きな旗を持って家の外に出て旗を振るというのが、日課でした。
ある時、娘と電話している時、ツブの話になり「ツブは今、何してるの？」と聞くと「また外でマリノスの旗を振ってる」と苦笑していたことがありました。
その応援好きは有名になり、２年前にサッカースクールのコーチの推薦で、マリノスのＣＭ動画に出演したこともあるくらいでした。
そしてスタジアムへ行けば、大きな旗を持って振るというのがツブの応援スタイルでした。
ところが、先日のマリノス対ＦＣ東京の試合の時、娘が今までのようにマリノスの旗やタオルなどの応援グッズをツブに渡そうとしたところ、
「いい！要らない！」
と言って受け取ろうとせず、一度も旗を振るどころか、持つことすらありませんでした。
周囲の人たちが旗を振ったり、タオルを振ったりしていても、ツブは知らん顔でした。
そういえば少し前に聞いたのですが、家の外で旗を振っていたツブが
「ヤベッ！」
と言って慌てて家の中に入ってきたと言います。
娘が驚いて
「何があったの？」
と聞くと、
「近所の子が通った。旗を振っているところを見られたらヤバイ」
と言ったそうです。
今までは、誰に見られようと関係なく旗振りをしていて、どうかすると一緒に遊んでいる友達にも旗振りを勧めるので、友達に引かれてしまうこともあったくらいなのに、旗を振っているところを見られるのは恥ずかしいと思うようになったようです。
そして、今は旗振りそのもの、身体を使って応援する事が恥ずかしいようです。
でも、応援に興味がなくなったわけではなく、ツブの顔つきを見れば、緊張していて、試合の流れや結果を気にしているのがわかりました。
ツブも小学校５年生。早生まれなので、まだ１０歳ですが、もうじき１１歳になります。
そろそろ、周囲の目が気になり、自分の行動を「恥ずかしい」と感じる年になったようです。
ツブもそろそろお年頃なんだなぁと思った出来事でした。
