一昨日、仕事を終えて家に帰るなり主人が
「包丁で手を切っちゃったよ。」
と言います。
見ると左手の人差し指に包帯がぐるぐる巻きになっていて、そこに真っ赤な血がにじみ出ていました。
そして、カーペットには点々と血の跡があります。
「大丈夫?傷は深いの?」
と聞くと
「かぼちゃを切ろうとして手が滑って、その勢いでぐさっと包丁が指に入ったから深いかもしれない」
と言います。
その時の時間は6時ちょっと過ぎ。
6時30分までやっている外科があるので、電話をしておけば診てくれるかもしれないと思い
「病院へ行こう!」
と言いましたが、
「止血しているから血が止まれば病院へ行かなくても良いよ。」
と言います。
それから主人は、指の根元をゴムでぐるぐる巻きにして、指を上に上げて、じっとしていました。
我が家は、ずっと宅配の夕食材料を使っています。
献立を考えなくても良いし、レシピもあるので、食事の支度も楽です。
この日のメニューは、キャベツと豚バラ肉の重ね蒸しと切り干し大根の煮物、それにかぼちゃのサラダでした。
簡単に作れそうなメニューだったので、特に主人に下ごしらえを頼んだりしていなかったのですが、気を利かせてかぼちゃを切ろうとしていたようです。
「いつも私がかぼちゃを切るときには『気をつけろ』とか『手を切るなよ』と言う癖に・・・」
と言うと、
「そうだよな」
と苦笑いしていました。
しばらくすると、血は止まったようでした。
「血が止まれば病院へ行かなくてもイイネ。そうそう、アレアレ、あの臭い薬を塗っておけば大丈夫ね。」
あの臭い薬というのは、タイツコウ軟膏のことです。
春の花粉の季節に、私はマスクでかぶれました。
1月から5月くらいまでの間、食事の時間以外は、ずっとマスクをしているので、かぶれてしまったようです。
目の下のマスクが当たる部分がひりひりし始めました。
ネットで調べたら、不織布でできている使い捨てマスクはかぶれ易いようです。
顔なのでやたらな薬は塗りたくないし、皮膚科は混んでよほどの事がない限り行きたくない。
それで、ネットで探してヒットしたのが、このタイツコウでした。
生薬でできているので、変な副作用もなさそうです。
早速注文して、夜、寝るときにだけ塗ってみたら、すぐに直りました。
先日も主人がひじを擦りむいたのに気づかず放置していたところ、膿み始めてしまったので、タイツコウを塗ったところ、すっかりきれいに治りました。
そんな経験があったので、主人もすぐに
「アレアレ、あの臭い薬を塗ろう」
という言葉でわかったようです。
タイツコウは擦り込んだりしないで、幹部に乗せるだけです。
かなりべたべたするので、上からガーゼなどで保護できない場所には向きません。
それと、唯一の難点は臭いことです。
なので、我が家は「あの臭い薬」と呼んでいます。
多分、私の脂漏性湿疹や先日のまめたろうのお○ん○ん騒動の時にも有効だったと思うのですが、どちらも場所が場所なだけに上から保護することができないのと、臭いが気になるのとで、使用できませんでした。
やけど・きりきず・虫さされ・とこずれ・かぶれ
こんなものに効くようです。
塗っておくと、痛みも楽になります。
主人は、包丁で切った後、すぐにこの薬を塗ったので、痛みもすっかりとれていて、触らなければ怪我をしたことを忘れているくらいでした。
当帰(トウキ)
血液循環を高める作用があり、充血によって生じる痛みの緩和に有効。膿を出し、肉芽形成作用があるとされている。
桂皮(ケイヒ)
内服薬として利用した場合、健胃・解熱・鎮痛効果が期待できる。また肉芽形成作用および血管拡張作用もある。
芍薬(シャクヤク)
消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗けいれん作用がある。
大黄(ダイオウ)
消炎・止血・緩下作用がある。さらに最近の研究で、抗菌作用が認められている。
地黄(ジオウ)
内服薬として利用した場合、補血・強壮・止血の作用が期待できる。外用では腫れものの熱をとり、肉芽形成作用がある。
玄参(ゲンジン)
消炎・解熱・鎮痛作用がある。皮膚の痒みをとるといわれている。
(ビャクシ)
消炎・鎮痛・排膿・肉芽形成作用がある。皮膚の痒みをとる。
こういうものが入っているそうです。
やけど(広範囲でないもの)
痛みが止まり、水疱になりそうな場合も水疱をつくらず、短期間で治ります。
きりきず
痛みが止まり、傷口を化膿させずに治します。
虫さされ
かゆみ・熱をとり、早くはれがひきます。
その他の肉芽形成(火傷)
皮膚の損傷を再生させます。
とこずれ
肉芽の形成を助け、また痛みをとるので、患者さんが楽になります。
我が家は、とても重宝しているので、紹介してみました。