北の暮らしに役立つ防災コラム&豆知識

防災委員会情報部会((社)日本技術技術士会北海道支部)

「地震は生真面目な性格らしい」 能登 繁幸(建設・総合監理部門)

2006-11-13 19:33:48 | 防災コラム
 確かな記録によれば、今から160年前の1843年に十勝沖地震が発生し、M8.0だった。それから約100年経った1952年の十勝沖地震はM8.2だった。そしてそれから約50年後の先般の2003年十勝沖地震はM8.0であった。Mが0.2大きいと地震の規模はほぼ2倍になる。以上のことから、100年の間隔が空いて起きる十勝沖地震は50年の間隔で起きる地震の2倍の規模である、ということができる。つまり、間隔が空くと地震の規模は大きくなるのだ。

 これは科学的に見て正しいと思う。海の底でプレートの境界がずれて起きる海溝型地震は、間隔が空くとそれだけ破壊エネルギーが大きくなる。物静かな時間が長いほどコワイのだ。考えてみれば、身の回りにその例がたくさんある。しょっちゅう飲んでは愚痴を言ってるヤツはたいした問題を起こさない。しかし、一見クソ真面目で、酒もタバコもカラオケ?もやらないでストレスをため続けているヤツは、爆発するとコワイ。

 「関東地方大地震67年周期説」というのがある。関東地方はこの400年に何十回も地震に襲われていて、「平均すると67年に一回くらいの割合で地震に襲われて大きな被害が出ている」のだそうだ。過去の地震記録を統計学的に分析して周期を求めただけだから、67年ごとに地震が起きるというわけではない。とはいえ、あの関東大震災が1923年。すでに80年も経ってしまった。地殻の奥深くで、酒もタバコもカラオケもしないでストレスを溜め続けているらしい。今度の爆発はコワイ、とは言えないか。

 なるべく東京に出張するのを控えよう。

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